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北京、上海の旅から6年ぶりに日本に帰国した相棒トニーと神保町蕎麦の会。

ゲストには、かつての後輩、そしていまや複数の児童介護施設を経営するひいらぎ代表の茂呂くん。

場所は、ここ神保町で昔働いていたころしょっちゅう顔をだしていた満留賀静邨。

 

満留賀静邨 神保町

 

入店すると、一瞬いままでの時間の流れが一切なかったかのような錯覚に陥る。
場所と匂いがもたらす、脳内フラッシュバック。

 

蕎麦の会

 

大いに食べ、飲み、語ったあとは、かつての本社周りをぶらり散歩。

 

噂には聞いていたものの、ガラッと変わっていましたかつての職場。

 

 集合

 

建物が変わっただけでなく、あったはずの小道も一本潰されていて、想像以上の変化。

博報堂の旧本館も、プロダクツとかが入っていた別館もアムールエーパンもなくなってました。

 

博報堂本社

博報堂看板

 

一応、申し訳なさそうに、博報堂の旧本館をモチーフにした玄関が復刻されています。
でも、時の洗礼を受けていないその造りからは、まったくもって重みを感じることができない。

一見、なかったような錯覚に陥りがちな時の流れは、確実に時を刻んでいるわけで、無くなってはじめて気がつくものなのですね。

 

 » 「思いが伝わる! 心を動かす! アイデアを 「カタチ」にする技術」

 

Mahalo, for another beautiful day!

 

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guests

 

63番目のゲストは、ようやく実現しました、いま一番ホットなクリエイター。
堀さんファミリーが、タイから来ハ!
気持ちが一気に赤坂にフラッシュバック。良い時間でした。

 

Hawaii Guests

 

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酒井順子の「泡沫日記」を読みました。

40過ぎてからの様々な初体験をテーマに日記風に書かれたエッセー。
人生後半の初体験日記

酒井順子さんの文体がとても気に入ってしまいました。ユーモアがあり、気遣いと洞察力があり、更には40過ぎの女性のインサイトが手に取るように分かる(また共感できるところも多々アリ)一冊でした。Wikiで調べて初めて知ったのですが、酒井順子さんは元博報堂の生活総合研究所客員研究員だったのですね。僕が勤めていたときも生総研には沢山の魅力的な人がいました。このインサイトの捉え方の素晴らしさ、なるほどなーと一人合点がいきました。

気に入った文章の構成やフレーズが多かったので、必然的にメモも長くなってしまいました。メモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。

以下、自分の中で「引っかかり」のあったコトバです:

 初めて社会人になる事まで、人生は様々な初体験の連続で過ぎていきます。初体験を積み重ねていくことによって、人は次第に大人になるのでしょう。
 そうこうしているうちに大人になると、初体験の量はグッと減ります。結婚や出産を別れとすれば、仕事に慣れるにつれて新しい出会いもなくなり、何となく過ぎてゆく日々に。「全く新しい経験をするなどということは、大人になるとそうあるものではないのだなぁ」と思うものです。
 が、しかし。四十代にもなると、再び初体験が増えてくるような気がするのです。たとえば、老化現象。三十代も何となく感じた老化の足音ですが、四十代になると、その音ははっきりと耳元で聞こえてくるように。

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 震災直後、「皆で節電しないと大規模停電になってしまう」という事態になった時、私はおおいに罪悪感に苛まれた。実は我が家は、オール電化ハウス。何をするにも、いちいち電気の力を借りなくてはならないのである。湯を一杯沸かすという時も、電気を大量に喰うというティファールのスイッチを入れてしまう私は、世間様に、そしてお天道様に申し訳ない気持ちでいっぱいに。
 言い訳をするならば、この家は親の老後用にと建て直したものなのだ。この先どんどん年老いていく親が暮らすにあたって、何より心配なのは火事。「オール電化なら、火を使わないから安心だ」ということになった。しかしその親は、火事を出しそうになる前に他界し、今回の震災のこともしらない。
「いやはやお母さん、こんな節電の世の中になるとは思ってもみなかったね…」
と仏壇の母に語りかける。

 震災後、
「実はうち、オール電化でして」
と言うと、皆が「ああぁ〜」と、残念そうな声を出す。その時に私を見る目は、非難と哀れみが混じったような、すなわち国賊を見る目のように思われるのは、気のせいなのか。

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 ひょんなことで我が家にもらわれてきた彼等の名前はカブトムシ。
 (中略)
 カブお、カブじ、カブぞうと命名してみるも、三匹ともソックリさんなので、誰が誰やら全くわからない。「カブお達」と総称してみる。
 (中略)
 カブお達は、見ていて飽きない。しかし、黒光りする威容を誇るという意味ではゴキブリとほぼ同じであるのに、カブトムシは昆虫の王様と讃えられ、ゴキブリは蛇蝎もしくはそれ以上に嫌われる。この差はどこにつくのか。
希少価値の違いは、もちろんあろう。カブトムシは豊かな自然の中にしか住んでいないために発見困難で、買おうと思ったらかなりのお値段。対してゴキブリはいくらでも繁殖し、呼んでもいないのにどこでも顔をだす。
 態度の違いも関係してよう。カブトムシは、ゆったり堂々と動いており、王様の風格を漂わせている。対してゴキブリは、物陰や端っこをコソコソと早足で動き回るところが、いかにも安い!
 しかし果たしてどちらが幸せなのだろうか、とカブお達を見ていたら思えてきた。カブお達が、元々は自然の中にいて捕獲されたのか、それとも人の手によって昆虫から育てられてきたのかはわからない。が、彼等は狭い容器の中でわずかな木の枝とともに過ごさざるを得ないんのに対して、ゴキブリは人から嫌われている上に常に命を狙われてはいるけれど、嫌われ者であるが故に、絶対に人間に飼育などされない自由の身。

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 少し前まで恋愛ドラマに出ていたような女優さんも、旬を一瞬でもすぎると、白髪染めのコマーシャルに出る昨今。白髪染めのメーカーとしては、できるだけ洗練された女優さんを宣伝に使用することによって、「白髪染めを買う」という事実に対して落ち込みがちな消費者の気持ちを、励まそうとしているのであろう。
 (中略)
 私もしばらく時が経てば、この列にポリグリップを持って並ぶのであろう。私の後ろに並んでいる若い女の子は、唇がまるで整形したように見えるという触れ込みのグロスを手にしている。整形したいように見えてしまっていいのか、もはや自然に見えなくていいんだ・・・という私の考えは既に古いものなのであり、整形リップを求める女の子は、いつか自分が白髪染めを買う日のことなど、夢にも考えていない。

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 さんざ自分のことを書いて出版までしてきた人間が、今さら何を言うのだ、という話もあろう。しかし出版という行為は、不特定多数のかたがたに自分の思いをさらすという、いわば精神的ストリップのような行為。
 対してFB(Facebook)への書き込みは、知り合いに裸を見せるような感じ。ストリップの舞台は数々踏んですっかりスレている私だが、FBのほんの数行書くことが身悶えするほどはずかしいのはストリッパーの純真というものなのか。

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 携帯電話を旅先で使えるようにするにも、四苦八苦である。ラオスという国の地味さ加減から、一応ドコモショップに言って尋ねてみると、何とかが何とかなので(ドコモショップのお姉さんが話す言葉はいつも、呪文にしか聞こえない)、私のスマホをそのまま持っていくと、ものすごい料金になってしまうらしい。ので、何とかを何とかしてください、と言われる。

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 かめど尽きせぬ鼻水にへきえきしつつ、しかし私は春の力を実感したのだった。春という季節は、のどかでおだやかでうららかな季節だと、今まで思っていた。しかしこの頃、春というのは四季の中で最も激しく強いエネルギーを持っている季節のような気がしてきた。冬の間は枯れていた草木がいっせいに芽吹き、花を咲かせ、虫達は地中から顔を出し、気圧の変化は強風をもたらす。「のどか」とか「おだやか」と言うより、ほとんど暴力的なまでに力強い季節なのではないか。

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 そして私は、もう一つの欲しいもの「鎌」を探した。我が家にある鎌は、今生きていれば102歳という父方の祖母が購入したものであるため、既に錆ついている。笹とドクダミが大繁茂している今、切れ味の良い鎌がぜひ必要なのだ。
 (中略)
 鎌を買うなどということは生まれて初めてであるため、どう選んだらいいのかよくわからない。が、死神でもないのであまり大きなものではなく、ちょっと小粋なサイズのものの中から、錆にくいステンレス製で、笹刈りにも適しているというものにする。

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 ひょんなことからEXILEのコンサートにいくことになった。もちろん、初めて。所は東京ドーム。
 大人気グループである、EXILE。おじさんおばさんは、「あのデコトラの運転手さんの集合みたいなグループ?」といった反応だが、20〜30代の人に「EXILEのコンサートに行くんだ」というと、
「いいないいなーっ!」
と、激しく羨ましがられる。今時の人は、「とりあえずEXILE好きって言っておけば無難」という感覚らしい。
 (中略)
 しかし私は、彼等の姿を見て意外な感じがした。メンバーがやけに礼儀正しいのである。
 EXILEといえば外見から不良っぽいイメージがあるが、この営業マンみたいな姿勢は何?さらには、フロートの上に何人もの男性達がいて手を振ったりお辞儀をしていたりしている様は、選挙運動のようでもある。
 コンサートがはじまると、EXILEの曲を、ほとんどしらない」ということに私は気がついていた。次々と曲を聞き流してはいるのだが、どんなに盛り上がってもメンバーの礼儀ただしさだけは印象にのこる。普通の歌手だったら、
「みんな盛り上がってるかー?」
 と言うところを、
「みなさん盛り上がってますかー?」
 と敬語、さらには、
「まだまだいきますよーっ!」
 と、あくまでも敬語を崩さないのは、実業家であるリーダーのHIROさんの教育のたまものか。
 (中略)
 フロートに乗って去っていった彼等は、最後まで深々とお辞儀をしていた。団体行動の和を乱さず、上下関係はきっちり守って腰が低い彼等はきっと、会社員になってもやっていけるに違いない。体力もあるし、いい営業マンになるとおもうんだけどなぁ。

Link: 酒井順子の「泡沫日記」
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博報堂ブランドデザインの「2回以上、起業して成功している人たちのセオリー」を読む。

2回以上起業して成功している7人の起業家のインタビューから、成功している人の共通セオリーを見つけ出すことを趣旨に構成さらた博報堂ブランドデザインの最新作。

7人の起業家の言葉はそれぞれの特性を含んでいて、どれもとても興味深く読めました。以下のとおり、気になった言葉も多くありました。

ただ、後半の起業家の言葉から共通する8つのセオリーを導き出す箇所(本書のそもそもの目的ですね)は、残念ながらあまり参考になりませんでした。博報堂ブランドデザインとしては、これら起業家の言葉を何らかの共通概念としてテンプレート化し、これをグループの共通ガイドラインにするのが仕事なので仕方がないのでしょうが、セオリーの括り方が強引な印象を受けました。

どちらかというと共通のセオリーは「皆無=存在しなかった」というのが僕の受けた印象でした。むしろ、彼ら起業家に共通していることは、自分のことを良く分析して理解している人、または、自分のことを分析しようと努力し続けてきた人、ではないかと。そして、彼らは誰一人として、他人のセオリーを真似して仕事をしているのではなく、あくまでも自分の内なる声に耳を傾けて行動し続けている人たちだと思いました。

以下、気になったメモ。

・ぼくはなにかがおこるかどうかわからないという状況を、おそろしいものととらえるのではなく、よりおもしろいものととらえる傾向があります。だからそれまでも、なるべく「決めない」人生を歩んできたんです。いま真実と思われていることも、ロングスパンで考えれば真実であるとはかぎらないんじゃないかという仮説をもっているから、選択肢を狭めたくない。状況に対して八方美人なんです。

・結局のところ、運ってタイミングだと思うんです。新規事業のアイディアが10個あったとしても、それだけを見て、当たるかどうかを判断するのは難しい。それを「いつ、誰がやるか」という文脈が大切です。ベンチャーにとって新規参入のベストタイミングは、6ヶ月くらいしかないんじゃないかと僕は思う。

・「自分になにができないか」を理解することも大切です。そのうえで、できないことは、どんどんできる人にお願いしていく。やっぱり、ひとりの力はあくまでもひとりの力でしかないんですよ。いい意味での貸しをつくり、いい意味での借りをつくるというリレーションをきちんとしておくことで、ひとりの力が十人力になり、百人力になる。そうやってリレーションの力が膨れあがったときこそ、ビジネスは加速しはじめるんです。

・きっと私は、使命感がないと動かない人間なんだと思います。逆にいえば、使命感が湧けば動いてしまうところがあって、20代のころはそれが行きすぎていたんですよね。上司のためだ、仲間のためだ、辞めた人たちを見返すためだと、そのつど自分に使命を課して、営業として必死で数字を上げてきたのだけど、やっぱりそれは自分の心の底からのモチベーションではなかったのんです。「人のためにやらなきゃいけない、やるべきだ」という義務感や焦燥感のほうが強くて、結局、疲弊してしまっていたのだと思います。

・経営者の気持ちなんかも、その状況に身を置いてみないとわかりません。例えば、給料日は「給料をもらう日」なのかもしれませんが、それは雇われる側の視点であり、雇う側からしたら、「給料を支払う日」です。

・起業家育成を目的としたプログラムで、事業化をめざすアイディアを公募して、すぐれていると判断したら即座に500万円出資します。選考はシンプルで、プロダクトタイプのデモと人物の評価だけ。手の込んだプレゼン資料や事業計画はいりません。事業のアイディアがすぐれているかどうかは、プロトタイプのデモを見れば直感的にわかります。おもしろいものはおもしろいし、つまらないものはつまらない。小難しい理屈をいくら並べても、なんだかよくわからないものはダメなんです。映画でも、音楽でも、なんでもそうなんですよね。複雑で難しいテンションコードを使って、転調しまくっても、これが通好みのしゃれた曲です、と自己申告しても、耳に残らなかったら売れません。それと同じです。

・わかりやすくいえば、「運」とはタイミングだと思うんですよ。要するに結果論なんです。運がいいから成功した、というより、成功したから運がよかった、ということ。でも「運」をつかんだ人をみていると、やっぱりつかむべくしてつかんでいると感じるところがあります。おそらくチャンス自体は、みんなに公平に訪れてくるはず。それをつかめている人は、事前に徹底的に準備をしているんです。やるべきことをやっているだけではなく、事業の成功のために、つねに必死で努力しているということ。ふだんから動いて準備運動ができているから、いざというタイミングを逃さずにつかみにいけるんです。チャンスがやってきてから準備していたら、絶対にまにあいません。

・「会社をつくったから、ちょっと来ない?」というノリでは、優秀な人は来てくれません。この商品ですごいことをやろうとしているとか、世の中に革命を起こそうとしているとかということを、相当なエネルギーで話していかないと、人はリスクを取ってくれない。

・モチベーションというよりはテンションが大切かもしれない。起業して成功している人のなかには、テンンションをきちんと維持できている人が多い。そのために、かならず毎日決まったことをやるという人もけっこういます。

・人は成功するから幸福になるのではなく、幸福だから成功する。気持ちがポジティブな状態のときの脳は、ネガティブな状態のときの脳より、31パーセントも生産性が高くなる。

Link: 博報堂ブランドデザインの「2回以上、起業して成功している人たちのセオリー」
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