営業しなくても仕事が来る、ぐにゃぐにゃ理論——独立14年で気づいたこと

独立して、今年で15年目に突入した。営業をしたことが、一度もない。それなのに仕事はどうにか途切れずに、向こうからやってきてくれた。

これってどういうことだろうと、ずっと不思議だった。最近、やっと自分なりの答えが見えてきたので、今日はそれを正直に書いてみる。

ブランディングのプロが、自分だけブランディングできない

僕はAloha Brandingというブランディングの会社をやっている。これまで200社以上、企業やサービスのブランディングをやってきた。クライアントの課題を出されたら、答えは比較的早く出せる。「この会社の強みはここだ」「このサービスの本質はこれだ」と、わりとすぐに見える。

でも、自分のこととなると、途端にわからなくなる。美容師が自分の髪は切れない、みたいなものだ。

ブランディングのプロが、自分だけブランディングできてない。なかなかシュールな状況なのだけど、これがリアル。

さらにパラドクシカルなのが、ブランディングのためにコンテンツを作って配信しても、「俺、こんな仕事してます」とダイレクトに表現したコンテンツって、びっくりするくらいウケないということ。模索しているうちに——気づいたら、関係ない動画ばかりが伸びている。インコの動画とか、ドローンで撮った波情報のライブ配信とか。

「これって何なんだろう」と、ずっと思ってきた。

営業できる人と、できない人の違い

整理するために、こんな図を作ってみた。

営業が得意な人は、「声をかける → 仕事になる」とシンプルな直線を描ける。僕みたいに営業が苦手なタイプは、こんな感じになる。

  1. コンテンツを作る
  2. 仕事の発信をする
  3. でも誰も見てくれない
  4. じゃあと、関係ない発信をしてみる
  5. それは見られるけど、仕事にはならない
  6. ある日、その発信を見ていた誰かが、ふと声をかけてくる
  7. そこからやっと仕事になる

図に描くと、線がぐにゃぐにゃになる。我ながら、ひどい。

それでも、ぐにゃぐにゃは理にかなっていた

ただし、行動心理学的には、ちゃんと説明できる。「単純接触効果(ザイオンス効果)」——人は、繰り返し目にするものに、自然と好意を持つようになるという法則だ。

インコの動画でも、ドローンの映像でも、とにかく繰り返し目に触れることで、「あ、この人、またいる」となって、好意が生まれて、いつか仕事につながる。

遠回りに見えて、実は理にかなっていた。めちゃくちゃ遠回りだけど。

これから独立する人へ

もし、これから独立を考えている人がいたら、僕からの提案は2つ。

営業が得意なら、ガンガン営業すればいい。それが一番の近道だから。

営業が苦手なら、覚悟して、人と違うことをやって、発信し続けて、ぐにゃぐにゃ遠回りすること。いずれ、仕事になる。

僕の15年は、それだったと思う。


このテーマは、YouTubeのショート動画(本編vlogの切り抜きシリーズ第1弾)でも公開中。あわせてどうぞ。

「単純接触効果」「ぐにゃぐにゃ理論」「自分自身のブランディング」——こうしたテーマは、講師業や講演でもお話ししています。お声がけは info@alohabranding.com まで。

HIROKI NAGASAWA

海の近くでクリエイティブに生きる

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