drone.jpの連載「長澤宏樹のドローン国家資格取得への道」、第3回(最終回)を公開しました。

第1回・第2回は「空を飛ばす」話でした。最終回は、机に向かう話です。学科CBT、身体検査、DIPSでの交付申請。免許を手にするまでの、最後の手続きの記録です。
学科試験は、平塚のプロメトリック会場で受けました。50問を30分。前半で「このペースだと終わらない」と焦りましたが、後半に短い設問がまとまって出て、一気に挽回。残った5分で自信のなかった数問を見直し、答えを変えました。結果論ですが、その5分が合否を分けたと思います。画面に「PASSED」と出た瞬間、緊張が抜けました。
正直に書くと、この先がいちばん消耗しました。試験の難しさよりも、各種申請のUIのわかりにくさです。受験はプロメトリック、次の申込はClassNK、そこからDIPSへ。機関をまたぐたびに情報を自分で運び直す必要があり、「次に進んでいいのか、まだ待つべきか」の判断材料に乏しいまま、マイページを何度も開き直していました。
身体検査は、名前と裏腹に書類だけで完結します。免許証の画像をアップロードして5,200円、中2日で4項目に「合格」。物理検査はゼロでした。合格証明書は0円で発行され、これがDIPS申請の鍵になります。
そして、正直にもうひとつ書きます。この原稿を書いている時点で、私の技能証明書は、まだ手元に届いていません。度重なる申請の不手際で、免許を手にした瞬間の話は、まだ書けませんでした。最終回になって「最後の最後まで暗中模索は続く」というのが、私がいちばん正直にお伝えできる結論です。
この一連を通じて強く思うのは、「テクノロジー以前」の話です。制度の理念に不備があるのではありません。ただ、手続きのUIと機関連携のわかりにくさが、この資格の入口を狭くしています。新しい技術を社会に実装したいなら、その入口の設計こそ、いちばん洗練されていてほしいと感じました。
費用は、経験者ルートで約13万円台でした(スクールや限定変更の構成で幅はあります)。
最後に、いちばん書きたかったことを。資格を取ってみて気づいたのは、「取ること」と「仕事にすること」の間には、はっきりした壁があるということです。「2等を持っています」は名刺の裏の一行にはなりますが、その一行だけで仕事が来る世界ではありません。
なら、どうするか。私は、自分でドローンの周りに仕事を作りにいくことにしました。その最初の一歩が、6月末に立ち上げた「ドローンクリエイティブ研究所」です。屋根点検、Web映像、学校の集合写真。「料金の相場」と「受注から納品までの手順」を、これから実際の案件ベースで記録していきます。
「取れば、なんとかなる」ではなく、「取ってから、こう動く」。その具体を、これからも残していきます。全3回、お読みいただきありがとうございました。
▼ drone.jp 連載「長澤宏樹のドローン国家資格取得への道」第3回(最終回)
https://drone.jp/column/20260818100132128862.html
▼ 第2回(修了審査のリアル)
https://drone.jp/column/20260721105029128104.html
▼ 第1回(受講前夜までの準備)
https://drone.jp/column/20260629091104128076.html


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