「重い話」ほど、ポップに伝えるべき理由|企画実装ラボ第19号

「危ないから、気をつけてください」

こう言われて、実際に行動を変えたことがあるかと聞かれたら、正直、あまりない。

その「なぜ」を、私はいつも考えている。

正しさでは、人は動かない

広告の仕事をしていると、「注意喚起」や「啓発」のコピーを頼まれることがある。だが、正しいことを正しく伝えるだけでは、たいてい記憶に残らない。

人は、義務感では動かない。楽しさで動く。


メルボルン地下鉄がやったこと

2012年、オーストラリア・メルボルン地下鉄が、ホームでの事故を減らすために作ったキャンペーンがある。

「危ないから気をつけろ」というありきたりなポスターを貼るのではなく、愛らしいキャラクターたちが間抜けな方法で次々と死んでいく、ポップなアニメーション動画を作った。

タイトルは「Dumb Ways to Die(間抜けな死に方)」。


結果が物語っている

公開から2週間で3000万再生。楽曲は公開24時間以内にiTunesチャートのトップ10入りした。カンヌライオンズでは史上最多、5部門のグランプリを同時受賞している。

鉄道の安全啓発が、世界中の人が自ら聴きに行く歌になった。

義務感ではなく、楽しさで人を動かした結果だと思っている。


あなたの「重い話」は何か

あなたのビジネスにも、伝えにくい「重い話題」が1つあるはずだ。

それを1つ選んで、ユーモアや意外性を足して「ポップに変換」してみる。それが今週の実装チャレンジだ。

ブランディング・経営の本質を実装する具体策を、毎週火曜朝8時にLINEで配信している。

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HIROKI NAGASAWA

海の近くでクリエイティブに生きる

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