ビールを売らずに村を救ったハイネケン 誰でも真似できる物語の語り方|企画実装ラボ第29号

売り込む言葉を増やしても、思ったほど反応が返ってこない。こういうことってないですか。

ハイネケンのドキュメンタリー映画「The Pub That Refused To Die」のポスター。大勢の村の人たちが肩を寄せ合って並び、何人かがビールのグラスを手にしている。中央に映画の題名が置かれ、下にカンヌライオンズのロゴが入っている。

ビールを売らずにカンヌで最高賞を獲った

アイルランドにキルティーリーという小さな村があります。村に最後に残っていた1軒のパブが売りに出され、閉店の危機に陥りました。

買い取ったのは、地元の住民26人です。約30万ユーロを出し合い、「ストリート・バー」として再開させました。26人のなかに飲食店の経験がある人はいませんでした。

ハイネケンはこの実話をドキュメンタリー映画にし、カンヌライオンズ2026で最高賞のグランプリを受賞しています。


作品に映っているのは26人の姿

作品の中で、ビールの宣伝はほとんど出てきません。映っているのは、パブを守ろうとした26人の姿です。

ハイネケンはそのうえで、ほかの村が同じことをできるように、26人がやったことを公開しました。商品の説明をしていないのに、人々の心とハイネケンという名前が固く結ばれたのだと思います。

ハイネケンが選んだのは、人々の物語そのものだった。


売り込まずに物語を語る発信を1本考える

今週の実装チャレンジは、自分の商品を売り込まずに、お客さんや地域の”物語”を語る発信を1本考えてみることです。

あなたのブランドが本当に守りたい物語は、何ですか。

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HIROKI NAGASAWA

海の近くでクリエイティブに生きる

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