予算がないほど、面白い企画が生まれる理由|企画実装ラボ第12号

「予算がない」「時間がない」「人がいない」

クライアントからそういう言葉が出るたびに、私は少し前のめりになる。それは制約があるからこそ、ありきたりではない企画が生まれると知っているからだ。


予算があると、人は「普通に」やってしまう

広告代理店時代、大きな予算があるクライアントより、「これしかない」という制約のある仕事のほうが、面白い企画が生まれることが多かった。

予算があると、つい普通にやってしまう。有名タレントを起用して、テレビCMを打って、屋外広告を貼る。それで「やった感」を出してしまう。

ところが制約があると、「どうやって突破するか」を本気で考えるようになる。

制約は、発想を絞り出すプレッシャーだ。


世界の逆転企画はすべて「制約」が起点だった

バーガーキングが競合店のそばに客を誘導したキャンペーンも、AXAが保険契約書に3語を足しただけで社会を変えた事例も、クイーンズランド州が求人広告で観光PRをした事例も、すべてに共通するのは「普通ではできない」という制約が逆転の発想を生んだことだ。

お金がないから、人がいないから、場所がないから。

その「ないから」が、「普通ではない何か」を生み出す起点になっている。


「だからこそ」に変換する習慣

制約を嘆くのか、制約を起点にするのか。それだけで、企画の質はまったく変わる。

今のビジネスで一番大きな「制約」を1つ書き出してみよう。そしてその制約を「だからこそ○○できる」という強みに変換してみる。

これが今週の実装チャレンジだ。


制約は、アイデアの母だ

「制約がある」は言い訳ではない。それはむしろ、ありきたりではない企画が生まれる条件だ。

制約は、アイデアの母だ。


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長澤宏樹 | Aloha Branding 代表 | 博報堂DYグループ13年(プロデューサー/CD/事業部長)→ 独立15年目。国内外200を超えるブランドのブランディングに携わる。

HIROKI NAGASAWA

海の近くでクリエイティブに生きる

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