独立して、今年で15年目に突入した。営業をしたことが、一度もない。それなのに仕事はどうにか途切れずに、向こうからやってきてくれた。
これってどういうことだろうと、ずっと不思議だった。最近、やっと自分なりの答えが見えてきたので、今日はそれを正直に書いてみる。
ブランディングのプロが、自分だけブランディングできない
僕はAloha Brandingというブランディングの会社をやっている。これまで200社以上、企業やサービスのブランディングをやってきた。クライアントの課題を出されたら、答えは比較的早く出せる。「この会社の強みはここだ」「このサービスの本質はこれだ」と、わりとすぐに見える。
でも、自分のこととなると、途端にわからなくなる。美容師が自分の髪は切れない、みたいなものだ。
ブランディングのプロが、自分だけブランディングできてない。なかなかシュールな状況なのだけど、これがリアル。
さらにパラドクシカルなのが、ブランディングのためにコンテンツを作って配信しても、「俺、こんな仕事してます」とダイレクトに表現したコンテンツって、びっくりするくらいウケないということ。模索しているうちに——気づいたら、関係ない動画ばかりが伸びている。インコの動画とか、ドローンで撮った波情報のライブ配信とか。
「これって何なんだろう」と、ずっと思ってきた。
営業できる人と、できない人の違い
整理するために、こんな図を作ってみた。
営業が得意な人は、「声をかける → 仕事になる」とシンプルな直線を描ける。僕みたいに営業が苦手なタイプは、こんな感じになる。
- コンテンツを作る
- 仕事の発信をする
- でも誰も見てくれない
- じゃあと、関係ない発信をしてみる
- それは見られるけど、仕事にはならない
- ある日、その発信を見ていた誰かが、ふと声をかけてくる
- そこからやっと仕事になる
図に描くと、線がぐにゃぐにゃになる。我ながら、ひどい。
それでも、ぐにゃぐにゃは理にかなっていた
ただし、行動心理学的には、ちゃんと説明できる。「単純接触効果(ザイオンス効果)」——人は、繰り返し目にするものに、自然と好意を持つようになるという法則だ。
インコの動画でも、ドローンの映像でも、とにかく繰り返し目に触れることで、「あ、この人、またいる」となって、好意が生まれて、いつか仕事につながる。
遠回りに見えて、実は理にかなっていた。めちゃくちゃ遠回りだけど。
これから独立する人へ
もし、これから独立を考えている人がいたら、僕からの提案は2つ。
営業が得意なら、ガンガン営業すればいい。それが一番の近道だから。
営業が苦手なら、覚悟して、人と違うことをやって、発信し続けて、ぐにゃぐにゃ遠回りすること。いずれ、仕事になる。
僕の15年は、それだったと思う。
このテーマは、YouTubeのショート動画(本編vlogの切り抜きシリーズ第1弾)でも公開中。あわせてどうぞ。
「単純接触効果」「ぐにゃぐにゃ理論」「自分自身のブランディング」——こうしたテーマは、講師業や講演でもお話ししています。お声がけは info@alohabranding.com まで。


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