言葉を尽くすほど、伝わらなくなる理由|企画実装ラボ第21号

言葉を尽くせば尽くすほど、伝わらなくなる。そんな逆説を、最近あらためて感じています。

たった1体の像が、世界を動かした

2017年3月7日、国際女性デーの前夜。資産運用会社ステート・ストリートが、ウォール街の象徴「突進する雄牛」の前に、1体の像を置きました。

腰に手を当て、胸を張る少女の像。名前は「Fearless Girl(恐れ知らずの少女)」。狙いは、企業の役員にもっと女性を、というシンプルなメッセージでした。


3,500社への書簡より、1体の像が動かしたもの

同社は、女性登用を求める書簡を3,500社に送っています。けれど、世界を動かしたのは、書簡の文面ではなく、この1体の像だったと思っています。

像は世界中で報道され、その年のカンヌライオンズで、史上3組目となる4部門グランプリを受賞しました。

言葉ではなく、1つの象徴が空気を変える。


私が広告の現場で感じてきたこと

私自身、広告の現場に長くいた経験から思うのは、伝えたいことが多いほど、メッセージは薄まっていくということです。

資料を厚くする、説明を足す、実績を並べる。どれも「伝えよう」とする努力ですが、受け取る側の記憶には、むしろ残りにくくなります。


あなたのメッセージを、1つの象徴に置き換えるなら

今週の実装チャレンジは、これです。

あなたのメッセージを「1つの象徴」に置き換えるなら何か。モノ・場所・行動のどれかで、1つ書き出してみること。

あなたのブランドが立ち向かう「雄牛」は、誰ですか。

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HIROKI NAGASAWA

海の近くでクリエイティブに生きる

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