本日のクリエイティブCHECKは、コカコーラゼロの「素晴らしい(スーパーボル空けの)月曜日」をピックアップします。
昨日の記事でも書きましたが(過去記事:12年2月7日)、とにかくスーパーボールはアメリカ人にとってビッグイベント。その後の月曜日の出社の辛さといったらないわ〜、と言うところから発想したのがコカコーラゼロ。スーパーボール明けの月曜日をどうせなら正式な祝日にしてしまおうよ(どうせみんな遅刻するし、株価は下がるし、訳の分からないコロンブスデーよりよっぽど理にかなってない?)と呼びかけるキャンペーンをスタート。
ホームページ自体がキャンペーン仕様になっている徹底ぶり・・・。
http://www.cokezero.com/
なんでこんな事になっているかと言うと、コカコーラゼロのタグラインが “Real Cola Cola Taste and zero sugar” (砂糖ゼロでもコーラの味を可能にした)と言うことから、不可能と思えることを可能にしていくキャンペーンを展開中なのですね。なるほど。
キャンペーン説明の中では、これを実現する為にあらゆる政治家やらお偉いさんに主張して行く、とありますね。確かにこれを実現したらコカコーラゼロは色々な人に喜ばれますよ〜。2年くらい前に流行ったコーズマーケティングの発想からもう一歩先を行っているのがこのモデルかもしれません。生活者の声に傾聴しながら、夢ばかり語るのでなく、実利的な社会のあり方を考えるやり方。
記憶に新しい2010年カンヌを受賞したフォルクスワゴンの「The Fun Theroy」(過去記事:10年06月28日)がこの様なキャンペーンのあり方としての金字塔となりましたが、やっぱり今回のコカコーラぐらい自分事化しやすい事の方が世の中動くのかもしれませんね(笑)結果が楽しみです〜。
日本に住んでいるとあまりピンときませんが、アメリカではスーパーボールは一大イベント、今年も大いに盛り上がりました。
さて、私たちクリエイティブ/広告業界にとってのスーパーボールとは、単なるスポーツイベントでなく、世界一広告費の高いスポーツイベント(約3億=今年は円高なので2億5千万くらい?)と言われますね。このスポットに命をかけるクライアントも少なくない訳です。と言うことで、本日のクリエイティブCHECKでは、「Super Bowl 2012 人気CM」を一気にピックアップしていきます。

http://www.usatoday.com/superbowl46/admeter.htm
スーパーボールの人気CMのレイティングは、こちらのSuper Bowl admeterに掲載されています。Facebookと連動していて、映像を見たあとにレイティングすることが可能です。(と言うことは、順位はまだ最終決定ではないのかな?)
まず最初にドリトスの作品から。
「Doritos® – Sling Baby」
「Doritos® – Man’s Best Friend」
ドリトスは、ユーザのクリエイティブパワーが無視できなくなってきた=「CGM」が注目されてきた時期に、いち早く「CRASH THE SUPER BOWL」と言う、プロアマ問わずCM作品を一般に募集するコンテストを開催。(過去記事:08年10月17日)
当時の優勝賞金は1億円。そしてその年、見事、一般からの作品が「スーパーボール人気NO1CM」となる快挙を成し遂げました。(過去記事:09年02月03日)当時、CGMの火付け役となりました。2012年の今年も「CRASH THE SUPER BOWL」キャンペーンは開催されいるのですね。
車の作品も多数ありますね。その中で個人的に一番好きだったのはこちら。
Chevy Sonic “Stunt Anthem”
そして、車つながりでトヨタのCM。
Toyota Camry It’s Reinvented!
Camryを再構築するついでに、色々なものを発明しました。と言うジョークCMなのだけど、車の話は前半だけ。いかに視聴者を笑わせるかに徹している。
“A Dream Car. For Real Life.”
男女の違いを表現、これもスーパーボールと言うコンテキストにあっている。ノンバーバル(言葉に頼らない映像)は、世界が注目する場では、後々効果を発揮してきます。
Bud Light – Rescue Dog
こちらはダジャレ作品。Weegoと言う名の救助犬、”Here Weego”(こっちよウィーゴ)と声をかけるとバドライトを持ってくる。この発音が”Here we go”(さあ、行くぞ)と一緒なので混乱するWeego。CMの最後 に、”help rescue dogs” http://www.facebook.com/BudLight の表記。そこで動物救済基金とちゃんと連携していることが明らかになってきます。入り口はだじゃれだけど、ちゃんとコミュニケーションが設計されています。さすが。
Skechers “Go Run”
犬やペットネタも多いですね。犬ネタとしては、この作品が一番盛り上がりそう。
あと、コンテキスト(文脈)を意識した作品で言うと、こう言う切り口もありかもしれません。
「David Beckham’s Shirtless H&M」
「Teleflora」
ジョークや笑いだらけのCMの中に、ポーンとこう言う作品を送り込まれると、その場で議論が起こりそうです。商品をインプリメントすると言う意味では、作品の傾向の裏を行くのも一つの正攻法なにかもしれません。
視聴者ランキングでトップに入ってくる作品は、映像だけで終わっていないものが多いみたいです。なんらかのソーシャル連携だったり、並行して走っているキャンペーンが存在します。しかしながら、スーパーボールのリアルタイム視聴者のほとんどが酔っ払っていることを考えると、その場合のコンセプトは仕組や仕掛けだけでなく、笑いだったり、ブラックジョークだったり、セクシー系、人間としての本質的な表現要素が大事になるのかもしれません。
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BIOGRAPHY
Hiroki Nagasawa is a Surfer, Creative Director and an Artist
Growing up in LA California, he spent most of his childhood years surfing and skateboarding. Returning to Japan, graduates from Keio University, majoring in Media Environment. After working as a Producer and a Creative Director for an ad agency, founded Aloha BRANDING.CREATIVE AD AWARDS:
-2007 6th Tokyo Interactive Ad
-2008 19th Times Asia-Pacific
-2009 62nd Dentsu Advertising
-2010 8th Tokyo Interactive Ad
-2011 64th Dentsu Advertising
プロフィール: 長澤宏樹
サーファー、クリエイティブディレクター、サーフアーチスト。
東京生まれ。幼少の頃、渡米。 カルフォルニアの現地校に通いながら80年代のサーフィンカルチャーにどっぷり浸かった日々を送る。帰国後は慶応義塾大学 環境情報学部を卒業。映像作家、プロデューサー、クリエイティブディレクターとして企業広告やキャンペーン、イベントを多数手ける。独立後、日本とハワイをクリエイティブで繋ぐAloha BRANDING設立。ハワイ移住計画実行中。受賞暦:
・2007年 東京インタラクティブアド
・2008年 タイムズアジアパシフィック 銀
・2009年 第62回 広告電通賞 最優秀賞
・2010年 東京インタラクティブアド 銅
・2011年 第64回 広告電通賞 優秀賞twitter
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