梅雨はじめの幻の西浜

JAPAN DAYZ

テレビではどのチャンネルも梅雨入りのニュースが流れている。そんな雨の午後、作り立てのパスタを食べようと口に運んだ瞬間、ノリユキからのTEL。

「西浜の波がもの凄いことになってるよ。今から行ける?」

受話器の向こうから、年に何回あるかないかの波を目にしたノリユキの興奮が伝わってくる。

大急ぎでパスタを平らげ、5’10″のフィッシュをビーチクルーザーのキャリヤーに積んで、雨の中をGO。
茅ヶ崎の正面、白樺を抜け、西浜に到着。ちょっとオフショアの風が入っているものの、グラッシーなオーバーヘッドの波がコンスタントに入ってくる。
サーファーはほとんどいない。STOKED!

沖からセットをキャッチしたノリユキの姿を発見。
今日は特にレギュラーの波が良さそうだ。
ラインナップまでパドルアウトし、ノリユキとしゃべりながらセット待ち。そう待たないうちに、クラシックな頭オーバーのうねりが入ってくる。

オフショアなので、少しレイト気味のテイクオフ。ボトムターンから大きめの弧を描く。ショルダーでラウンドハウスからスープへ優しく当て込む形で、インサイドセッションへ。
そんな感じで、今年ベストの波が1時間ばかり続く。

体の細胞が一つ一つが波を捉えて、体内でスパークした「梅雨始めの幻の西浜セッション」。

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