松山幸雄の「勉縮のすすめ」を読みました。
かなり古い本ですね。
初版が昭和56年なので、すでに30年以上も前ということになります。
当時、母が子育てをする上で影響の受けた一冊だったそうで、そこに何か僕の生い立ちにヒントがあるのかもしれないと、手にしました。
読んでみると、当時の国際社会にて日本人に必要と言われていたことと、「いま」必要なことがあまり変わらないことに気づきます。30年経っても乗り越えられていないものが沢山あるのは、教育制度の進化のなさにあるのかな?と思ったりもします。
以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。
個性的でない人は、国際社会ではあまり尊敬されない、ということを、これからの日本人にはよく知っておいたほうがよい。そして名人の能力、個性の違いを尊重し、他と意見、行動を異にしても気にしない習性を身につけてほしい。
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日本人はもっとお世辞に強くならねばならない。
「強くなる」には、二つの意味がある。もう少し気楽にお世辞をいえるようになれ、ということと、少しぐらいお世辞をいわれてもいい気になるな、ということである。
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人生で最後まで敗北を経験しない、などということはありえない。むしろ早く負け方上手のくせをつけ、回復力の旺盛な人間に育ててやったほうがどれだけ幸せか
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忘れてならないのは、「自由」とか「民主主義」とかいうものを勝ちとるために、彼らがたいへんな血を流したことがあるという点だ。ほっといても人間は自由でありうる、とか民主主義が保てる、といった楽観論は、欧米社会では受け入れられない。美味な果実は、絶えず監視し、面倒をみなければならないものなのだ。
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「こいつはつまらんやつだ」と見きわめたら、肩書きがどんなに高くても興味を示さぬのが西洋人である。反対に「彼(または彼女)は有能で、魅力的だ」となると、意外に社会的身分の高い人から、思わぬ声がかかる。肩書きにはそうとらわれない。ケネディ大統領が、国務省の課長クラスに、ホワイトハウスからよく直接電話したのは、有名な話だ。
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戦前、日本の軍艦はまず大砲を積めるだけ積んで、余ったところに兵員室をつくったが、アメリカの軍艦はまず兵員室をつくり、余った箇所に大砲を積んだ。「だから日本は強いのだ」と日本人は思い、「だから日本は結局負ける運命にあるのだ」とアメリカ人は感ずる ー この差は、いまだに克服されていない。
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人間、「有能」「無能」なんて紙一重、この世で決定的な差は「上機嫌な人」か「不機嫌な人」か。
とくに権力をもったら、機嫌を良くするのが最小限の義務であろう。
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(日本では)小規模な演習を除いては、ディスカッションをしながら社会で指導者になる場合必要な、瞬間的な判断力、表現能力、組織力、ユーモアの感覚などまるで身に付つかない。
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日本は、明治維新と太平洋戦争の敗北、と二回の荒事業をうけたおかげで、ほとんどの階級が消えた。おまけにみんな同じ色の肌をし、また教育が普及しているせいもあって、おぎゃあと生まれたばかりの赤ちゃんの総理大臣になる確率は、貧乏人のこどもでも金持ちのこどもでもまず変わらない。
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私が「苦労の適量」として推薦したいのは「麦ふみ」である。麦の徒長をおさえ、根張りをよくするには、早春、麦の芽を足でふむのがよいとされる。一見かわいそうであるのだが、そのほうが将来伸びるのだ。
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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。
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Link: 松山幸雄の「勉縮のすすめ」
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