テリー・ピニーの「イルカは海の天使」

 

テリー ピニーの「イルカは海の天使」

 

テリー ピニーの「イルカは海の天使」を読みました。

現在、僕がクリエイティブディレクションをお手伝いしているハワイの野生のイルカと泳ぐツアー「ドルフィン&ユー」のブランディングのヒントのためにと手にした一冊。

実は、この著者のテリー・ピニーこそ、今のドルフィン&ユーのツアーのベースとなるイルカツアーを創立した方でもあるのです。

過去の蓄積を一切無視して物事をガラッと変えることは、そう難しくはないことです。でも、はたしてそれが幸せか、というとこれはまったく別の話になります。色々な意見があるかもしれませんが、僕はやっぱり過去の経緯やコンテキストをできる限り吸収して、自分なりのフィルターを通してアウトプットすること、これが、やっぱり大切なことだと思うのです。

 

以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。

 

 

プロローグ

ハワイで最も多く見られるイルカは、スピナー・ドルフィンとスポット・ドルフィンです。

この二種類のイルカの性格には大きな違いがあることもすぐにわかりました。スピナーはあらゆるイルカの中でももっとも心の優しいイルカですが、そのために、もっともシャイなイルカでもあります。彼らは、最初に泳ぎにきた人には近づかず、二回目か三回目になってから近づいてくるというのが普通です。スピナーたちは、人間のエネルギーの磁場をクリアにし、バランスをとる前に、その人がどういう存在であるかをまず知りたいのです。

それに比べて、スポット・ドルフィンは、スピナーのようにシャイではなく、すぐにでも人間と遊んだり交流したいという気持ちのようです。彼らは飛び上がるのが大好きで、空中に高く跳ね上がり、頭から尾ひれまで回転させるのです。ときには海面と並行に体を回転させ、一回、二回、三回と体を回したりします。

(中略)

イルカと泳げば泳ぐほど、イルカと波長が合ってくるのを感じました。しばらくすると、海のどの辺にイルカがいるのか感じられるようになったのです。彼らが泳いでいるところに自然に目が行くのです。

(中略)

イルカはほんとうに「海の天使」です。彼らは六次元の世界からやってきます。それは、天使が住む波動の高い世界です。彼らのエネルギーは並外れたもので、彼らとその場に一緒にいなくても高いイルカの波動を感じることができます。

 
——————————————
 

恐怖心も克服できる

イルカは人間が恐怖心を克服する手助けもしてくれます。それも深刻な恐怖心で、伝統的なセラピーやカウンセリングの手法を用いれば何年もかかるというような恐怖心が、イルカと数分間泳ぐことによって文字通り氷解してしまうのです。

(中略)

最近の研究によると、血液検査をしてみたところ、イルカと一緒に泳いだ後には私たちの体内のβエンドルフィンのレベルがきわめて高くなることがわかっています。これも、最近の研究でわかったことですが、βエンドルフィンは肉体の自然な鎮痛システムの一部なのです。イルカと泳ぐときに多くの人たちが至福感を体験しますが、その理由をこれらの研究は説明しているのではないでしょうか。イルカと泳いだ時に体験する体内の反応は、生物学的にも、情緒的にも、心理的に満足のいくものです。

 
——————————————
 

はるか昔の記憶が蘇ってきたような思い

私がこのイルカとは知り合いであるということは明白でした。彼の目は、深い叡智に満ち、やさしく、心穏やかならぬほどに懐かしい目であり、その目が私の魂の奥深くまでじっと見つめたのです。

彼のエネルギーは喜びに満ち、かつ魔術的で、私のエネルギーよりも数倍ものスピードで動いているのは明らかでした。というのは、私が彼のエネルギーに乗せてもらうと、私はそこから出られなくなってしまったのですから。私の頭はグルグルと回り出し、体温が上昇するのが自分でもわかりました。私の頬が熱くほてるのが、水の冷たさとの対照でわかったのです。

(中略)

イルカは非常に感受性が強く、何かせっぱ詰ったような感情とか焦りの気持ちを感じ取ると離れていってしまうので、リラックスすることが大事であると、テリーはグループの人たちに説明していました。「それと、あなたがどんな存在かを彼らは確かめるのです。だから、新しくやってきたばかりの人たちと最初はちょっと距離をおくみたい」と彼女は説明していました。

 
——————————————
 

曾祖父のイルカ

テレパシーでイルカたちは次のように言ったのです。

「私たちはあなた方の人間の役に立とうとしているのです。あなた方自身の苦しみや悲しみを解放し、あなた方自身の苦しみや悲しみを私たちも体験することによって、それを喜びと幸せに変えたいと思っているのです。私たちが人間に対して共感をもっていることは、あなた方も知っているはずです。私たちはあなた方を愛している、無条件に愛していることを知っているはずです。

私たちがあなた方人間の苦しみを理解することが大切であるのと同じように、あなた方も他の存在の苦しみを理解することが大切です。私たちもあなた方を責めようとしているのではないことを理解してください。私たちは癒しを必要としているだけなのです。

癒しを体験するときに大切なことは、過去に何があったかを理解し、私たちの苦しみがどこから来ているのかを理解し、それをあなた方と分かち合うことによって、その苦しみを解放することです。それを治す必要はないのです。私たちの苦しみに耳を傾け、それを知り、その苦しみを感じてもらえれば、私たちはそれを解き放つことができるのです。私たちが人間と一緒にしたいことは心を”融合する”ことです。私たちはイルカ同士でこれをやっています。心を完全に融合すると、心にドアができて、そのドアを通ってお互いの心と行き来ができるのです。二頭のイルカがこうするたびごとに、広大な宇宙がさらに拡大するのです。私たちの言っていることがわかりますか。

私たちは、人間でいるあなた方にもこれをやってほしいのです。お互いの苦しみや悲しみを理解し合ってほしいのです。繰り返しますが、他人の苦しみを治してあげようとする必要はありません。ただ、お互いを理解するだけでよいのです。お互いに理解し合い、同情の気持ちを分かち合うことでプレッシャーがなくなり、双方の心が開かれ、お互いの心へのドアが開かれるのです。そうすると両者が自由にお互いの心に出入りできるのです。このようにして、お互いがお互いの心、すなわち宇宙に触れることによって、宇宙そのものが拡大していくのです。

それだけではありません。異種間での心の交流がこういう形で行なわれると、宇宙はますます開かれ、多様性を拡大することになるのです。私たちはこれをイルカと人間、クジラとイルカ、クジラと人間というように、さまざまな種の間で行なわれるようにしたいと願っています。そうすれば宇宙はさらに拡大を続けていくことができるでしょう」

 

 

——————————————————————————–
*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。

——————————————————————————–

 

Link: テリー ピニーの「イルカは海の天使」
Link: ハワイの野生のイルカと泳ぐツアー「ドルフィン&ユー」

BOOK LOG一覧はこちら

booklog

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました