千田琢哉の「印税で一億円稼ぐ」

印税

 

千田琢哉「印税で一億円稼ぐ」を読みました。

千田さんの本は、本書でも登場する言葉の通り「中毒性」があり
ついつい手にしてしまいますね。

千田琢哉「印税で一億円稼ぐ」は、
千田さんの多数の書籍の中でも少し特殊な位置づけで、
本人の作家としての取り組み方を体系立てて説明しているだけでなく
出版業界の現状を大胆に紐解いています。

作家希望者のみならず、出版業界の実態を把握したい人にとっても
貴重な一冊となりえるかもしれません。

僕はいま「ライフスタイルのコンテンツ化」を目標に、
いままで構築してきたビジネスモデルをより「発信型」に変えていくべく、
ビジネスモデルの再構築を行なっている真っ最中です。

そのため、この本の与えてくれた気付きは、大変役立ちました。
「漠然とした恐怖」を、「具体的な課題」に変えるには
「学び」という行程が必要不可欠ですので助かりました。
ありがとうございました。

メモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。

以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバです。

 

 

「このくらいなら自分にも書ける」という自惚れが、最高の才能。
根拠などなくてもいいから、「チョロイ」と直感した分野で勝負することだ。
自分の直感で「チョロイ」と確信できるものこそ、あなたの才能だ。

 
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プロの作家として生きていくためには、
プロフィールはとても重要になってくる。

「この著者から学ぶ価値があるか否か」をシビアに判断されるのだ。
年齢・学歴・職歴・実績といった著者の情報を総動員し、
自分より格下の相手だと判断されればサヨナラである。

「内容が面白ければ売れる」というのは、甘いのだ。
読者は「自分が尊敬できる相手に」面白い内容を教わりたいのだ。

換言すれば、魅力的なプロフィールを書ける人生を歩むことだ。

 
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一冊目に、一点の曇りもなく自分のすべてを注ごう。

「作家は処女作を超えられない」とよく言われる。

作家は自分が処女作で書いた内容を、将来の数十冊や数百冊に分離して
掘り下げながら綴っていくのだ。
だからこそ、処女作を出来る限り高い位置まで持っていかなければ後が続かない。
処女作に10冊分の魂を込めた著者は、この先10冊は書ける。

 
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処女作は、好きなことではなく得意なことを書く。

あなたのこれまでの人生で一番の武器を惜しみなく披露することだ。

 
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10万部突破は印税1億円への登竜門。

 
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10万部セラーには一般には公にならないある秘密が一つある。
それは初めから出版社内で「今年の勝負本リスト」に入っていたということだ。

それが露骨に表れるのが、初版部数である。
無名著者なら5000部刷ってもらえれば御の字だが、
実績ある著者だと初めからその何倍も刷ってもらえる。
初版部数は出版社の本音が露呈されると考えていい。

 
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10万部セラーの後は、10冊で10万部を目指す。

20年前と比較して本は3分の1しか売れなくなったという。
今の10万部セラーは昔の30万部セラーに匹敵する難易度であり、
今の3万部セラーは昔の10万部セラーに匹敵する難易度だ。

1万部突破する新刊は、甘く見積もっても全書籍の1%はない。

 
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不安になっても、中途半端同士で群れない。

ピークを過ぎると、同じくピークを過ぎた者同士で
群がりたくなる衝動に駆られる。

あなたがまだ成長中の実力80なのに衰退中の実力80の相手と
群がれば一緒に衰退していく。
群がった瞬間、群れの中で最下位の相手に合わせなければならないのは
周囲を観察していれば明らかである。
群がってランチをすると、一番ノロマにスピードを合わせなければならない。
チームで仕事をすると、一番ノロマのスピードに収束していく。
群れないだけで、最悪の事態は免れるのだ。

 
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10万部セラーでピークを迎えたら、
その後に5年で50冊を出すことを目標にしたらいい。

5年で50冊というと驚かれるかもしれない。
だが5年で50冊というのはミリオンセラーを出す難易度と比較するまでもなく、
10万部セラーをたたき出すより難易度は低いというのが私の実感だ。

 
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職業作家として寿命を延ばすためには、
不安定な著者より安定した著者を目指すことだ。

スポーツ選手に限らず「ホームランか三振」という作家は、
一時的なカリスマにはなれるかもしれないが、いずれも短命に終わる。
それよりは、とりあえず塁に出る選手のような作家を目指すことだ。
作家にとって、ホームランは初期の1発でいい。

現在の出版業界においてざっくり目安を示しておくとこんな感じだ。
1万部セラーがシングルヒット。
3万部セラーがツーベースヒット。
10万部セラーがソロホームラン。
100万部セラーが逆転満塁ホームラン。

一万部セラーをコンスタントに出し続けるということは、
確実に塁を踏めるということだ。
出版社にとってこれほど助かる存在はない。

 
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ビジネスをしていく上で、あなたが威張る必要はないが
少なくとも対等に見られる努力は必要だし、それが礼儀だと私は思っている。
目安として、20社の取引実績があることが伝わる相手は一目置く。

 
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長期間にわたって顧客が途切れない一流コンサルタントは、
中毒性のある人間的魅力を備えていたのが共通項だった。
「何となく、もう一度会いたい」
「会うだけでいつも元気がもらえる」
という魅力は、経営理論をいくつも知っているより遥かに重要だ。

 

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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。

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