三木谷浩史の「成功のコンセプト」

成功のコンセプト

 

三木谷浩史の「成功のコンセプト」を読みました。

三木谷さんの考える成功のコンセプトを以下の5つの大項目で説明した一冊。

・1)常に改善、常に前進
・2)Professionalism の徹底
・3)仮説→実行→検証→仕組化
・4)顧客満足の最大化
・5)スピード!!スピード!!スピード!!

 

強いコトバが盛り沢山の一冊です。
平凡な日常から脱却したい人にパワーを与えてくれると思います。

以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで、
興味がわいた人は、ぜひ本を手に取って読んでくださいね。

 

 

改善は凡人が天才になる方法

僕たち日本人にとって「改善」は、
別に新しい概念ではない。

ある人からこんな話を聞いたことがある。
江戸時代の剣術のある流派の奥義書を開いてみたら、
たった一言こう書かれていたそうだ。

「今日の我は、昨日の我に勝つ」

なるほどなと思う。

もし本当にそれができたなら、
人はいつか超人になれるのだ。

(中略)

1.01の365乗はいくつになるか計算してみるといい。
一日1%のわずかな改善であっても、
一年続ければ元の37倍以上になるのだ。

 
——————————————
 

自己否定というと、
ネガティブな言葉のように感じるかもしれない。
けれど改善していくためには、自己否定する視点が必要だ。
仕事が上手くいっている時ほど、このことは意識して
考えた方がいい。

たとえば、河原で拾った石ころを、机の上に置いて
ペーパーウェイトとして使っているとしよう。
2年、3年も使っていれば、きっと愛情が湧いている。
それが一日、河原を歩き回って探した石ころなら
愛着はさらに大きいはずだ。

石ころだってそうなのだ。
自分の仕事の方法論への愛着は、おそらく自分で思っている
よりもずっと大きいと考えるのが自然だ。
ましてや、その方法論で仕事が上手くいっているなら、
改善しようなんて気が起こるはずもない。

 
——————————————
 

絶対に不可能な目標を設定してはいけない。
目標を達成する喜びが、そこには存在しないから。

成功の喜びは、仕事の大きなモチベーションになる。
成功の喜びを知って初めて、
人は仕事に人生をかけられるようになるのだ。
仕事に人生をかけるだなんて、
つまらない人生だと言う人もいるかもしれない。
僕はそう思わない。
僕たちは結局のところ、人生の時間の大半を
仕事に費やしているのだから。
自分の全存在をかけて仕事に挑めるということは、
自分の人生を目一杯楽しめるということだと思う。

 
——————————————
 

仮説は右脳と左脳のキャッチボールから生まれる

 
——————————————
 

ひとつの文化圏で爆発的にヒットしたモノは、
他の文化圏でもヒットする可能性があるという推理が成り立つ。

そして実際この推測に基づいて、様々な「流行」が
輸出されたり輸入されたりするようになった。

これは別に最近だけの現象ではない。
日本は有史以来、ずっとそれを続けてきたのだ。
仏教も漢字もそうだ。
ましてや第二次世界大戦後はどれだけの欧米文化を
輸入してきたことか。

(中略)

歴史を振り返ってみれば過去にいくらでもヒントがあるのに、
先入観や固定概念に左右されてなかなかそこから学べないのが
人間というもののようだ。

けれど、その盲点がビジネスをする人間にとっては
チャンスでもあるわけだ。

だれも気がついていないからこそ、アイディアの源泉になりうる。

 
——————————————
 

理念などなくても、短期的中期的には大きな利益を
挙げることができるかもしれない。

けれど正しい理念がなければ、
長期的な繁栄は絶対に望めないのだ。

 
——————————————
 

現在では、全国の様々な商店街が、大きな駐車場を確保したり
イベントを開催したりと、賑わいを取り戻すための努力をしている。
その時にポイントになるのが魚屋さんなのだそうだ。
新鮮な魚を扱う魚屋さんは、大型店舗に対抗する切り札になる存在だ。
魚はスーパーの新鮮コーナーではなく、信頼できる魚屋さんで
買いたいとという人がやっぱり多いからである。

魚屋さんが元気になれば人の流れができるから、
商店街そのものが賑わうというわけだ。

ただし鮮魚を扱うだけに、毎日ある程度のお客さんがこなければ
魚屋さんの商売は成り立たない。
だから商店街が寂れると、真っ先に影響をうけるのも魚屋さんだ。

売りがなければロスになってしまうから、
仕入れを控えざるを得ない。
品数が減って魅力がなくなれば、お客さんはさらに減るという、
悪循環に陥ってしまう。

魚屋さんが元気になれば商店街が賑やかになる、けれど商店街が
賑やかにならなかれば魚屋さんは元気にならない。

これは大きなジレンマだ。
そして考えてみれば、このジレンマは全国の商店街が抱える
ジレンマでもある。

 
——————————————
 

従業員がどれだけ満足していても、
彼らが仕事に当事者意識を持って取り組んでいなければ
意味がないと僕は思うのだ。

仕事とは、他のだれかのためにするものではなく、
自分のためにするものだ。
自分の仕事の主人公が自分でなくてどうするのだろう。
自分の人生はいったい誰のものか。
そのことをよく考えるべきだ。

これは極端な言い方かもしれない。
しかし、仕事に限らず、環境問題も教育問題も
当事者意識が足りないから、現在のような問題を
抱えているのだと思う。

 
——————————————
 

普通の人間が垂直な崖を見上げたら、登れるわけがないと思う。
登ることのできない理由は、それこそ星の数ほどみつかるはずだ。

けれどフリークライマーは、その崖をカラダひとつで登ってしまう。
奇跡のように見えるが、それは奇跡でもなんでもない。

彼らが普通の人間には不可能にしか見えない崖を登ることが
できるのは、崖の見方が違うからだ。
フリークライマーは登れない理由など探しはしない。
彼は登るための手がかりになる、岩の突起や隙間だけを見ている。

ビジネスでも同じことが言える。

できない理由を探すから、不可能に思えるのだ。
できる理由を探していけば、不可能を可能にする方法が必ず
見えてくる。

(中略)

目標を達成するのにかける時間は、常識から計算してはいけない。

常識等は忘れて、まず最終目標をいつまでに達成するかを決めてしまう。
そこから逆算し、ここの小さな目標をクリアするのにかける時間を
割り出すんだ。
当然のことながら、割った時間は常識で考えればあまりに短いはずだ。

けれどそれが自分の登るべき断崖なのだ。

 

 

——————————————————————————–
*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。

——————————————————————————–

 

Link: 三木谷浩史の「成功のコンセプト」
BOOK LOG一覧はこちら

booklog


コメント

タイトルとURLをコピーしました