奥野宣之の「知的生産ワークアウト」を読みました。
奥野宣之さんの「人生は一冊のノートにまとめなさい」は、勉強になったお気に入りの一冊です。実際この内容も実践しています。今回の「知的生産ワークアウト」においても、具体的なノウハウが凝縮されている一冊でした。
構成としては、以下の通り。
1発想からアウトプットをつくる
- インプット 13項目
- 発想とアイディア 9項目
- アウトプット 10項目
2行きた時間をつくる
- 目標と計画 4項目
- 時間管理 5項目
- 集中 8項目
3創造的な環境をつくる
- 情報整理 9項目
- モノ整理 4項目
- 空間の活用 11項目
以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。
読書は「これから体験すること」とリンクさせろ
「体験した情報」と「読んだ情報」が、互いに参照されるようになります。
食卓に「食材辞典」を置いておく。
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カバンには常に一冊、「硬い本」を入れておけ
人に話をするときでも、書いたものを読んでもらうときでも、ウケるためのコツは、「その人が知りたいことで、かつその人がまだ触れていな情報を伝えること」です。
硬い本は、大きな書店で簡単に入手できるわりに、あまり読まれていないので、情報源としてはとても「使える」のです。
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アイディアに詰まったら、本屋に行ってすべての棚に目を通せ
だいたい1時間くらいはかけて、棚を一つ一つ、左右から上下まで、ゆっくり見て、気になった本は棚から出して開いてみる。
書店の本棚というのは社会の縮図ともいえます。
まったく関係ない本を見た方が、かえって発想が飛躍して、使えるアイディアを生み出せるケースも多いのです。
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何も浮かばないときは「だったら思考」で視点を変えろ
・外国人が見たらどう思うだろうか
・犬がしゃべれたらなんて言うだろうか
・宇宙人ならどんなリアクションをするだろう
・原始人がみたらなんて言うだろう
・マイケルジャクソンならどうするだろう
・手塚治虫先生ならどう答えるだろう
・「こち亀」の両さんだったらどうするだろう
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アイディアはとりあえずテキストエディタで「項目出し」しろ
1)思いついたことをひたすらエディタに箇条書きする
2)箇条書きをテーマや重要度に沿って並び替える
3)上位項目を立てて箇条書きをくくる
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新聞一面の600字コラム毎日書き写せ
「写経=写し書き」
短い「コラム」ならば、テンポよく短時間で作業できます。
僕は、日経の一面コラム「春秋」を書き写しています。
「春秋」の構成はたいてい、
・1段落目は、関係のなさそうな話をし
・2段落目で、昨日起きたこと、最近のニュースにつなげ
・3段落目で、本を読んだことや故事、エピソードなどをさらに紹介し
・4段落目は、1段落目で紹介した話と時事ネタの関連性を踏まえたオチでしめる
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「愛想のいい文章を書く」
瞬間的に人の心を動かすための言葉に要るのは、論理性ではなく「親和性」。
破壊する → 壊す
確認する → 確かめる
選択する → 選ぶ
到着する → 着く
健康 → すこやか
背後 → うしろ
中心 → まん中
相性 → 違い
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書くときはWORDではなく「オズエディタ2」を使え
ワードではなく、文章を書くことに特化した「テキストエディタ」を使ってください。
ATOKをインストールして変換効率を上げよう
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「あと何年生きるか」とりあえず決めて年表をつくってみよう
いつまで生きるかなんて誰にもわかりませんが、「平均寿命まで生きる」ととりあえず決めてしまえば、「自分はこの人生で何がしたいのか」を考える土台ができます。
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成功と目標を書き出し「リマインダー」にセットしておけ
最低でも一年に一度は、「これまでの成果」と「これからの目標」の確認だけはしておくべきです。
ただ、「成果」と言われても、パッと出てこない人も多いでしょう。
そんな人はまず、この一年を振り返って、自分の「10大ニュース」を書いてみてください。
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視覚と視聴を遮断し、余計な刺激を受けないようにしよう
カギは、視覚と聴覚の「絞り込み」です。
一番よく聞くのは、グレン・グールドがピアノ演奏するバッハの「ゴルドベルク変奏曲」です。
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「伝票刺し」を使って何でも刺して整理しよう
僕の場合は、レシートや領収書のストック用に伝票刺しを使っています。
玄関に伝票刺しを置いておき、家に帰ったら、その日に得たレシートと領収書を裏向きにしてブスブスと刺しておく。
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風呂でメモを書くときのペンとメモの組み合わせは、三菱鉛筆の加圧式ボールペン「パワータンク」とライフの「アウトドアメモ」がベストです。
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キーボードを片付ける「立てかけ台」をデスクに置いておこう
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ストレスを感じたら、何も読むな。夜空を見よう
憂鬱な人に言いたいことはただ一つ。「遠くをごらんなさい」。憂鬱な人はほとんどみんな、読みすぎなのだ。人間の眼はこんな近距離を長く見られるようには出来ていないのだ。広々とした空間に眼を向けてこそ人間の眼はやすらぐのである。夜空の星や水平線をながめている時、眼はまったくくつろぎを得ている。眼がくつろぎを得る時、思考は自由となり、歩調はいちだんと落ち着いてくる。全身の緊張がほぐれて腹の底まで柔らかくなる。君の意志が君の中にあって、君に対して注意を払い、すべてをあらぬ方へ引っ張り、しまいには自分の首をしめてしまう。自分のことなど考えるな、遠くを見るがいい。
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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。
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Link:奥野宣之の「知的生産ワークアウト」
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