Book LOG | 矢沢永吉の「成りあがり」

 

矢沢永吉の「成りあがり」

矢沢永吉の「成りあがり」

 

矢沢永吉の「成りあがり」を読みました。

ずっと気になっていた一冊。
なぜそれほど人気があるのかを探るために手にしました。

 

読み終わるまで、(恥ずかしながら)糸井重里さんが矢沢さんの聞き役にまわって、書き下ろしていたことを知りませんでした。一冊を通じて、一曲の音楽が完成している感じの仕上がりになっている理由がやっとわかりました。

全体で一つの作品として完成しているだけに、気になるフレーズを抜粋するのがとても難しかったです。一部のフレーズを切り取ったとしても、全体を語ることは到底無理な作品でした。

あまり参考にはなりませんが(笑)、以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。

 

 

「あ、おばあちゃん、今日は卵がふたつ入ってる」
「そうだよ。誕生日だからね。
永吉、よく聞け。卵と思って食うな。ニワトリ二羽殺してくれたと思え」と言うんだよ。

 
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親父の代では負けたけど
オレの代では勝ってやる
忘れない 子供の頃の屈辱

 
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それで、演奏がバッと始まった。オーッ行こうぜ。あの頃といったら、「よろしく、ぼくたちは・・・」とかいうの一切なしだkらね。ジャンジャン行っちゃうから。
メンバーに、演奏しながら「おい、右上の、白いスーツ着たあいつあいつ」「どれどれ。お、マブイじゃんマブイじゃん。矢沢、うまくやったね」「当たり前よ。さあナニ行こうか?」「適当でいいんじゃない」って感じで、もうバカ乗り!バカ受けの頃だからね、ヤマト見たさに客が入ってんだから。無名よ、世間的には、まだ・・・。

 
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グレるってこと、どういうことか知ってる?うん、はぐれるってことなんだ。群れから離れる。はぐれる淋しさ。のけもの。
先に道がないんだ。

 
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でも、反撃にはふたつあるな。
頭をまるめて、すいませんて言って、確立した社会に下から入っていく。
でも、それは反撃とはいわないな。染まるっていうか、妥協だ。あとあとまで悔しい思いをする。
そんな道じゃない。オレは選んでもらいたくない。
いま悔しい思いをしているやつが、また負い目を背負って、悔しい思いをしなきゃなんない。
オレは、はぐれているやつには、負い目なく反撃してもらいたいよ。
自分でメシ食って、誇りを持って。

 

 

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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。

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