2018年のベストセラーから今年の8発目! 8/52
田中道昭の「アマゾンが描く2022年の世界」を読みました。
タイトルからして当たり前ですが、とことんアマゾンな一冊。
僕自身、なにを隠そう、アマゾンを日々使い倒している。
アメリカに住んでいた時も、今、日本に帰ってきてからもアマゾンプライムに入っていて、ほとんどの買い物をここで行っている。
さらには、アマゾンの日米クレジットカードだってもっているし、アマゾンエコーは初代から使っている。
もっというと、つい最近では、アマゾンプライムのオリジナルドラマの制作にも携わったりもしたし、別件でも仕事をさせてもらっている。
とにかく日常からして、僕はかなりアマゾンに浸かっている。
この本を読むと、なぜ自分がそうなっていったのかが、よく分かる。
最優先されたユーザー・エクスペリエンスは、他のECに比べて非常に心地よいし、顧客第一主義をとことん貫き通すジェフベソスここにあり、といった感じ。
しかし、驚きは、なんといっても、今では世界のクラウド市場のシェアの3割を占めるに至っているAWSの話。
そして、さらには、アマゾンやAWSはあくまでもいち手段にすぎない、その先にある宇宙ビジネスの話。
この先、アマゾンがどうなろうとしているのかに、興味がある人は手にすべき一冊だと思いました。
以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。
アマゾンにイノベーションのジレンマはあるのか?
ベソスは、それまで書籍部門を任せていた幹部をデジタル部門に移動させた上で、こう語っといいます。
「君の仕事は、いままでしてきた事業をぶちのめすことだ。物理的な本を売る人間、全員から職を奪うくらいのつもりで取り込んでほしい」ーーー
ユーザー・エクスペリエンスこそが最優先される
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「小売り、物流の巨人」から「クラウドの巨人」へ
「飛行船で空に浮かべた巨大な倉庫からドローンを使って顧客へ商品を届ける」という構想でも、すでに特許を獲得しています。そのほか、小売り企業、物流企業、テクノロジー企業から宇宙事業企業への展開はまさしく空間価値のの事業化ですし、AWSは、クラウドコンピューティングの世界でシェアナンバーワン。アマゾンはすでに「世界最強のシステム会社」でもあるのです。
(中略)
今では世界のクラウド市場のシェアの3割を占めるに至っています。
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顧客第一主義としての「4Px4C」
企業側の視点(マーケティング4P)
Product 商品、Price 価格、Place 流通チャンネル、Promotion プロモーション
↓
お客様の視点(マーケティング4C)
Customer Value お客様にとっての価値、Cost お客様にかかるコスト、
Convenience お客様にとっての利便性、Communication お客様との対話ーーー
動画単体でも、新たなプラットフォームを構築しています。2016年には「アマゾン・ビデオ・ダイレクト」がスタートしました。これは動画のクリエイターが制作番組を配信するプラットフォーム。米国ではすでに、クリエイターが制作したものはYouTubeではなく、アマゾン・ビデオ・ダイレクトに流し、プライム会員の評判を得る、といった動きがあるようです。
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宇宙ビジネスはIT企業が牽引する時代
宇宙産業全体の62%(2015年時点)は衛生産業からの売上を占めますが、その中でも売上が大きい衛生サービス事業は、消費者向けサービス、固定衛生通信サービス、モバイル衛生サービス、地球観測(衛生リモート・センシング)サービスの4分野から構成されています。アマゾンが進出している衛生データビジネスは、衛生リモート・センシングサービスの発展と並行していくことになりそうです。世界の衛生リモート・センシング市場は2020年までに26億ドル市場に成長するとのこと。
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自分で自分をリードする「セルフリーダーシップ」
セルフリーダーシップとは、自分自身をリードする方法です。簡単にいうと、自分の起源を取る方法といったらかなり近いでしょうか。自分をその気にさせ奮い立たせて、ある目標に近づけていく、導いていくというのがセルフリーダーシップです。そしてメンバー一人ひとりが自分自身にセルフリーダーシップを発揮できるように後押しすることこそがリーダーシップなのです。
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アマゾンのリーダーシップ14か条
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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。
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*Amazonへのリンク→ 田中道昭の「アマゾンが描く2022年の世界」
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