Book LOG | 東野圭吾の「ナミヤ雑貨店の奇跡」

 

東野圭吾の「ナミヤ雑貨店の奇跡」

 


東野圭吾の「ナミヤ雑貨店の奇跡」
を読みました。

 

いや〜。。。ものすごく良かった!

岩井俊二の「ラブレター」のような、映画「フォーレストガンプ」のような、時間軸を自由に行き来する構成が最高です。

めちゃくちゃ面白かったので、オススメです!

 

以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。

 

 

「そうだよ。それに、俺はなんか楽しかった」幸平がいった。「誰かの相談に乗るなんてこと、これまでの人生では一度もなかったからなあ。まぐれでも結果オーライでも、相談してよかったと思われるのは嬉しいよ。淳也はそう思わないか」

 
——————————————
 

自分は音楽の道に進む、だから大学に行く意味がなくなった。そう答えると、親父はさらに大きな声で喚いた。うるさいので一方的に電話を切ると、その日の夜に二人で上京してきた。父親は顔を赤くし、母親は青ざめていた。

 
——————————————
 

「嫌がらせだろうが悪戯目的だろうが、『ナミヤ雑貨店』に手紙を入れる人間は、ふつうの悩み相談者と根本的には同じだ。心にどっか穴が空いていて、そこから大事なものが流れ出しとるんだ」

 
——————————————
 

公園のトイレで用を足し、顔を洗った。子供の頃に、よく遊んだ公園だ。トイレを出てから園内を見回し、案外狭かったことに少し驚いた。こんなに狭い場所で、どうやって野球をしていたのだろうと不思議に思った。

 
——————————————
 

玄関のドアを閉めた後、浩介は太いため息をついた。その場にしゃがみ込みそうになっているのを辛うじて堪えた。

 
——————————————
 

「この手紙、もう『ナミヤ雑貨店』には届けられないね」幸平がいった。
「それでいいんだよ。だってこの手紙、俺たち宛のものなのだから。そうだろ、敦也」翔太がいった。「この人が感謝している相手は俺たちなんだ。俺たちに、ありがとうございましたって書いてくれてるんだ。こんな俺たちに。クズみたいな俺たちに」
敦也は翔太の目を見つめた。その目は赤く、涙が浮かんでいた。

わたしたちは、誰かの顔に答えが書いてあるのではないかと期待をかけて、それぞれの顔を見回した。でも、どの顔も白紙だった。

 

 

——————————————————————————–
*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。

——————————————————————————–

 


» 東野圭吾の「ナミヤ雑貨店の奇跡」

» BOOK LOG一覧はこちら

 


booklog

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました