井ノ上 陽一の「社長! 「経理」がわからないと、あなたの会社潰れますよ! 」

経理

 

井ノ上 陽一の「社長! 「経理」がわからないと、あなたの会社潰れますよ! 」
を読みました。

この本は、僕みたいな経営上の数字を読むのが苦手な人でも、
比較的理解易い構成、作り、表現になっていると思いました。

メモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。

以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバです。

 

 

経理とは「経営管理」の略称であり、経営の舵とりを手助けするものです。
経理とは、会社の「お金」「会計」「税金」のバランスをとるものだと
考えてください。

 
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2002年〜2011年の10年間の倒産実態を調べてみると、「放漫経営」「既往のシワ寄せ」によるものが何と2万5000件にも及びます。この二つの倒産理由は、
「経理(経営管理)」がしっかりしていないために引き起こされる
ものです。

 
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経理担当の仕事は、3つのステップに分かれる。

「記録する」「分析する」「助言する」

ほとんどの場合一つ目のステップ、「記録する」で終わってしまっている。

 
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売上と経理担当者の適正人数

・〜1億円:0〜1人
・〜5億円:1〜2人
・〜10億円:2〜3人
・10億円〜:3人〜

 
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B/SとP/Lはつながっている

利益剰余金は、当期純利益の累計(過去のP/Lの利益+当期のP/Lの利益

 
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毎月のB/Sは、左右でなく上下にならんでいるため読みにくい。
B/Sを「資産」「負債」「純資産」に分けて読んみてください。
「資産合計」「負債合計」「純資産合計」という項目があるので、
それが分かれ目です。

 
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B/Sは4つに分けて考える パーツごとに分ける習慣を持とう

・資産: 1)お金 2)将来お金になる
・負債: 3)将来お金が減る 
・純資産:4)元手

 
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いいB/S と 悪いB/S

B/Sの左側の資産の上半分を流動資産、下半分を固定資産といいます。
これらの違いは「お金になりやすいかどうか」です。
一般的には1年以内にお金になるものを流動資産、
1年を越えるものを固定資産としています。

流動資産には、お金、売掛金、受取手形、商品(在庫)、有価証券など
固定資産には、建物、土地、車、保証金など

流動資産は下に行くに従って、換金性が低くなります。
左側の資産に関しては、「できるだけ上に持っていく」、「リターンが見込めるなら固定資産をもっても良い」というのがポイントです。

負債の上半分は流動負債、下半分は固定負債といいます。
お金が出て行きやすい順に並んでいます。
資産とは逆に、できるだけ下にあったほうが好ましいと覚えておいてください。

 
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経営効率を表す指標として、
総資本(総資産)経常利益率(ROA=Return on Asset)という指数があります。
計算式は、「経常利益÷総資本(総資産)x100」です。

この数値を前期と比較したり、同業他社と比較したりして、
経営効率を把握することが重要です
「資産は多ければ多いほど良い」とはいえないわけです。

 
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事業を行う上で「お金を借りる」のは決してわるいことではありません。

1)いざというときのために
2)金融機関に対する実績作り
3)時間を稼げる
4)お金の管理能力を磨ける
5)ビジネスモデルを第三者に評価してもらえる

 
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B/SとP/Lは8つのパターンで動く

 
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勘定科目に「雑費」は使わない
便利だけど、明細が分からなくなる

 
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ROT(時間の投資効率)も考えよう
右肩上がりの時代はもう終わりました。
「限られた時間で、より多くの利益を上げる、より多くの貢献をする」ことが
求められています。
時間こそが最大の財産 – お金は増やせますが、時間は増やせません。

 
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B/Sをきれいにする10のポイント

1)現金→現金残高と合っているか?
2)普通預金→預金残高と合っているか?
  計上されていない口座がないか?
3)売掛金→不明な残高がないか?
  どの取引先に未回収の金額がいくらあり、
  いつ入金されるか把握できているか?
4)商品→実際に在庫の金額と合っているか?
5)仮払金→まだ清算できていない金額はないか?
6)貸付金→会社から引き出したお金がないか?
  返済できているか?
7)器具備品→本当に存在しているか?
  器具備品ではなく消耗品で処理できる物ではないか?(30万円未満)
8)買掛金・未払金→どこに、いつ、いくら支払うべきかを把握できているか?
9)預り金→源泉所得税の預り金が残っていないか?
  または預かりもれがないか?
10)借入金→金融機関からの借入金合計と一致するか?
  利息・印紙代などを相殺されている場合は要注意。

 
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手持ちの現金をいくらもっておくべきか?
「売上2ヶ月分」これが一つの目安

いざというとき、何を削るか
1)役員報酬
2)経費
3)社会保険料、税金
4)借入金
5)仕入れ、従業員の給料

 
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金融機関は何を判断材料にお金を貸すのか

・1)過去3期中2期の収支がプラス
・2)借入依存度が60%以下
・3)10年以内に返済できるか

 
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税金は払わないとお金は貯まらない

無駄な物を慌ててかうくらいなら、普通に税金を支払ったほうが、
会社にお金が貯まっていくのです。

税金の簡易計算表
〜1000万円 実質税率30%
〜2000万円 実質税率35%
3000万円〜 実質税率40%

 

 

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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。

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