BookLOG 260|西野亮廣の「革命のファンファーレ」

西野亮廣の「革命のファンファーレ」 BOOK LOG

 

西野亮廣の「革命のファンファーレ」

 

2018年のベストセラーから今年の3発目! 3/52

西野亮廣の「革命のファンファーレ」を読みました。

 

この本を読む上で、そして、キングコング西野さんを理解する上で、最初の時点でしっかりとインプットしておきたい前置きが二つあると感じた。

これをインプットなしに、炎上しているようなコメントから入り、この西野さんを表面的に理解したつもりでいると、大きな勘違いにつながってしまう。それではあまりにも勿体無い。この人は、そんな小さな次元で動いてはいないからだ。

では、事前にちゃんと読んでおきたいその前置きとは、何か。
それは「はじめに」に書いてある、この2点だ。

 

 

動物であろうと、植物であろうと、いつの世でも種として優秀なのは「年下」で、これは抗いようのない自然界のルールだ。

ーーー

革命のファンファーレは鳴った。
農業革命よりも、産業革命よりも、大きな革命が、よりによって僕らの時代を直撃した。情報革命だ。
インターネットより、距離や時間の壁がなくなった。
当然、距離や時間に結びついていたいくつかの仕事もなくなる。加えてロボット技術もグイグイ伸びてきている。
ものの売り方が変わり、働き方が変わり、お金の形が変わり、常識が変わり、道徳が変わっていく。超高速回転で。

そして残念なことに、経験したことを僕らに教えてくれる存在であったハズの親や先生は、この革命を経験していない。
たとえば、あなたの親は、あんたにこんなことを言うだろう。
「好きなことをして生きていけるほど、世の中はあまくない」と。
親世代の常識は「お金=ストレスの対価」だ。

(中略)

ここからは、「好きなことを仕事かするしか道が残されていない」時代だ。
多くの親や先生は、この変化をとらえていない。
彼らは、この大波の乗り越え方を知らないのだ。

 

 

この「はじめに」に書かれている2点は、つまりは本全体のベースとなるコンセプトだ。ここを明確にしておくことで、その後の作者の溢れるように流れてくる経験談や物事に対するインサイト、発見を説明する文書がスーッと入ってくるようになる。

アイデアを最初にカタチにしていく人は、どんなに上手にそれを説明しても、必ずどこかで誤解が生じてしまう。周囲にとっては、それはいままで見たことなものだから、自分が想像できる範囲を超えてしまうのだ。でも、だからといって、そこに屈してはいけない。自分が見えているものを、見えていない人からの影響で、止めてしまうのはナンセンスだ。それはいつの時代も同じだ。

西野さんには、これからもドンドン実験的な企画を実行に移し、そこから得た経験をシェアしていってほしいと思った。

僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。

 

 

肩書きを変える程度のことで炎上してしまう(「肩書きは一つに絞れ」という)世間の風潮が、職業に寿命がやってくる、これからの時代を生きる上で極めて危険

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売れている作品が更に売れる理由の一つは、売れている作品がニュースにしやすい数字を持っているからだ。

ーーー

現代でモノを売るなら、当然、現代人の動きを読まなければならない。
・どこで寝泊まりしているのか?
・何にお金を使っているか?
・1日のスケジュールはどうなっているか?
・1日に何時間スマホを見ているか?
・どこでスマホを見ているか?
・スマホを使う際、親指はどの方向に動かしているか?目はどの方向に動かしているか?

ーーー

結論、やるしかない。
何があろうと、自分に時間を使うしかない。
指が変形するまでペンを握るしかない。
無料公開が常識となった今、実力が可視化されるようになった今、一番の広告は「作品のクオリティを上げること」だ。

ーーー

これまで僕らは「いかにお客さんを増やすか?」の競争をしてきたけれど、そんなことはしなくてよくて、「作り手」を増やしてしまえばいい。作り手は、そのまま消費者になるから。

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広告の連鎖

広告を作る時は、自分の手から離れても尚、こういった「広告の連鎖」が自然発生する基盤を作ることが大切だ。

(中略)

これからの時代は、このセカンドクリエイターのクリエイター心をいかに揺さぶるか。いかに「作ってみたいな」と思わせるか。
そこがヒットの鍵になってくる。

 

 

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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。

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