Book LOG | 茂木健一郎の「セレンティピティの時代」

 

セレンディピティの時代

セレンディピティの時代

 

茂木健一郎の「セレンティピティの時代」を読みました。

 

セレンディピティをテーマにちょっとリサーチをしたいな、と手にした一冊。脳科学的な見解を持ち出して説明してもらえると、なんだか腑に落ちやすいですよね。何かを説明するにあたって「寄りどころ」があるということはとても大事なことだったりします。

 

以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。

 

 

脳は遇有性を好む

脳が遇有性を好む理由は、それが私たちの成長を促すからである。
まったく規則性のランダムなできごとからは、学ぶことは少ない。

恋愛とは実は「遇有性の芸術」である。

 
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幸せとは、放出されたドーパミンの総量で決まると言って良い

一言で言えば、ドーパミンは、「決まりきったこと」がきらいである。うれしいことがあるとしても、それが「来る」と予めわかっている時は、それほどうれしくなくなってしまう。つまり、ドーパミンがあまり放出されなくなってしまうのである。

ドーパミンが最も放出されるのは、「サプライズ」に対して。予期せぬうれしいことがあった時に、ドーパミンは最も多く放出される。

いかに、自分が今まで知らなかったうれしいことを求めていくか?ここに、人間が「脳内総幸福」としてのドーパミン放出量を増やすたためのノウハウがあるのである。

 
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根拠なき自信を持て

人生という絶えざる強化合宿の旅の最初の一歩を踏み出す。そのための秘訣は、ひと言に尽きる。
「根拠なき自信を持て」

 
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コントロールできないことを楽しむ

人生の99%はなりゆき。

 
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8勝7敗がちょうど良い

人間の脳は試行錯誤によって成長していくもの。15戦全勝といううことは、つまりは簡単なことしかやっていないということで、その一方で、15戦全敗ではさすがにモチベーションが下がってしまう。

 
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人生に幸福をもたらす循環

「出会い」→「気づき」→「受容」

 
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女性は化粧をしている際に顔を鏡で見ることで、幸福を感じているらしいということがわかった。人間が幸福感を感じるメカニズムを、脳科学的に見れば、神経伝達物質ドーバピンの放出活動、すなわち、ドーパミンが中脳から大脳皮質の前頭葉にリリースされることで「幸せ」という感情が起こる。化粧をしている自分を鏡で見ている女性の脳内では、ドーパミンの放出量が増えているらしい。つまり女性は、美しくなっていく自分を見るとハッピーになるのだということが、脳科学的に示唆されたのであります。

 
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「子どもらしさ」って素晴らしい

セレンディピティの高い人は、子どもっぽい人である。

「今ここ」に熱中する。

 
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大物は大らか

大物というのは、たとえて言えば、ひとつの「生態系」なのである。大自然を見てごらんなさい。生態系は大らかです。自分の感性にそぐわないからと言って、ある特定の生物を追い出したりはしない。ジャングルには多種多様な生き物がいる。

 
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劣等感こそが芸術の創造性に繋がる

 
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小津安二郎映画のうち「東京物語」「麦秋」「晩春」などの作品は、人類の歴史で永遠に称揚されるべき傑作だと思う。

 
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継続する意志

時代で一番求められているのは創造性。創造性の基礎となるのは、脳の中に蓄積されているさまざまな体験である。断片的な切れっ端ばかりあっても仕方がない。長い年月の出会いや気づきを積み重ねる。培ってきた「セレンディピティ」を逃さず、しっかりと育む。融合し、発酵させる中で初めて生まれる跳躍にこそ、新時代を切り開く発想の種がある。

 
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私たちは全員汚水溝の中にいる。
しかし、私たちのうちの何人かは、空の星を見上げている。

(オスカー・ワイルド)

 
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表現は生き方の果実である

 
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シグナルの強度は、その中に込められたエネルギーに比例する。どれくらい遠くまで届くかということも、託された命の思いによって決まる。それなりの生き方をしていなければ、メッセージがはるか彼方にまで到達することはできない。 

 

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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。

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