恩田陸の「黒と茶の幻想」

恩田陸の「黒と茶の幻想」を読む。

恩田陸の「ネバーランド」大人版、といった印象。

・学生時代の友人(利枝子、節子、彰彦、蒔生)が、30歳後半になり、Y島(屋久島)へ小旅行へでかける。

・上下巻は、4部に分かれていて、一部ずつがそれぞれの視点で語られる構成。
(第一章 利枝子、第二章 彰彦、第三章 蒔生、第四章 節子)

・旅のテーマは、「美しき謎」。

・4人が経験してきた「小さな謎」を、それぞれが協力しながら紐解いていく。

・ストーリーは、徐々に、4人を繋ぐ知人の「死」の真相解明へむかっていく。

・「小さな謎」からはじまり「大きな謎」へと移行するプロセスを通じて、4人の絶妙なバランスの上に成り立っている関係をと、それぞれの抱える「自分という謎に向き合う心」を描いた作品。

BOOK LOG一覧はこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました