那須正幹の「ズッコケ中年三人組」を読む。
タモリさんが「いいとも!」を降りることを発表したように、色々なロングランな作品はさまざまな理由で終わりを遂げるわけですが、本のシリーズの中にもはやり終わりはある訳で。
ご存知、超ロングランの「ズッコケ三人組」シリーズ。これにも終わりがあったのですね。そして、ファンからのラブコールに応えてなのかどうかは分からないですが、な、なんと!主人公がその後40歳になった時を描いたスピンオフ版が存在していたのでーす。ズッコケ3人組を読んで育った子供達は、今や40オーバーな訳で、主人公のハチベイ、ハカセ、モーちゃんがどのような大人になったのか気になりますよね。僕も気になって、思わずアマゾンでクリックしてしまいました。
さすが長期に渡り作品の世界観を作り上げてきたいこともあって、40歳になった彼らの描写もなんのひっかかりもなくすーっと腹落ちします。それぞれ不倫に走りそうだったり、家庭の問題があったり、いまだに結婚していなかたりと、大人になった読者をもしっかり満足させてくれる設定になっているのがなかなか面白いですよね。そして過去にフラッシュバックするコネタも盛り沢山です。
ストーリーのヘソには、怪盗 X との再バトルがあるわけですが、、、(勝手に想像するに)当時このストーリーのウケが一番良かったかもしれませんね。
いずれにせよ、ロングランのヒットストーリーを出すことのエネルギーには敬服しますし、このように違う視点や時間軸で作品をもう一度楽しむことができるというのは、なんとも新鮮な気分にさせてくれます。これが還暦とか、米寿とかなってきたらどういう話になるんでしょうね?(笑)
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