狩野みきの「自分の考えを『伝える力』の授業」を読みました。
先日読んだ、狩野みきの「自分の考えを『伝える力』の授業(1)」に続き、こちらもとてもわかりやすく、ロジカルに書かれている本でした。
伝える力について書いているだけに、丁寧な解説が好印象でした。
以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。
「正しい意見」も「間違った意見」もない
意見は、「正しいか否か」ではなく、「説得力があるかどうか」で判断するものです。そして、説得力のある意見とは、きちんとした根拠のある意見のことです。
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説明や描写には、一定の手順があります。一定の手順とは、「相手が理解しやすい手順」のことです。
1)最初に、シンプルかつ、十分な定義をもってくる
2)詳細説明は「何を入れて、何を捨てるか」がカギ
3)詳細の並べ方は、逆ピラミッドで
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相手にきちんと理解してもらえる意見の伝え方9つのコツ
1)とにかく結論を最初に言う
2)相手に合った話し方で話す
3)話全体の流れを見せる、これから何を話すのか予告する
4)大事な箇所は繰り返す
5)断定的な口調は避ける
6)あくまでも自分の一意見であることをアピール
7)手を効果的に使う
8)相手の目を見よう
9)伝えるための「良い声」を意識する
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大事な箇所を繰り替え返すときは、表現を微妙に変えて言うか、「先ほどの繰り返しになってしまいますが」などと枕詞をつけるようにします。なお、「先ほども言いましたが」という表現は、高圧的に響く可能性があるので、おすすめしません。
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その質問は、議論に貢献するか?
議論は、考えを発展させる場です。であれば、その場で話し合われている内容を発展させることが、「議論に貢献する」ということになります。黙ってニコニコして、他の人の意見にただ同意したり、上司の機嫌を損ねないように我慢してすわっていることは、「貢献」ではありません。議論全体をごそっと上のレベルに上げるような発言をすること、内容を少しでも発展させるために発言することが「貢献」なのです。
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6色の帽子に代表される6つのテーマ
白=事実、赤=感情、黒=悪い点、黄=良い点、緑=新しいアイデア、青=全体をまとめる
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相手の発言を「流す」ことは、議論の放棄になる
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たとえば、「ミーティング、何時だっけ?」と同僚に聞かれて、本来なら「1時」などと答えるはずが、「何でそんなこと聞くの?」と返してしまう。こう切り返した人の頭の中には、「何でそんなことを聞くんだろう。出席できなくなったのかな、気になるな」という思いがめぐっているかもしれません。
自分が「気になる」ことがあると、相手の質問はさておき、自分の聞きたいことを聞いてしまう。これは「相手を尊重する」というコミュニケーションの大原則からすると、とんでもないことです。どんなに気になることがあっても、どんなに聞きたいことがあっても、まずは、相手の質問を尊重して、質問に答えてください。自分が聞きたいことは、その後です。
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「私は別意見なんです」は最強フレーズ
このフレーズを使いこなすことのメリットは二つあります。
一つ目は、議論における「両極」感を緩和できるということ。二つ目は、相手の意見に対して、不要な優越感や対抗意識を抱きづらくなる、といういうことです。
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イチャモンや重箱の隅をつつくような発言が出ても、相手のペースにのまれない
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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。
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