湊かなえの「告白」を読む。
5年前くらいだろうか?映画が結構話題になったことを記憶している。
本としては6部で構成されている。娘を生徒に殺された先生の視点から始まり、そのあとは生徒や生徒の母親の視点が4部続く。それぞれの部で主人公の視点を変ながら一貫して一人称で描くことで、読者としてはそれぞれの人間へ感情移入を突きつけられる訳だ。読んでいるうちに何が正義で正論なのか自信を持てなくなっていく演出。しかしながら最終的に先生の視点に回帰するので、やはりここに「復習」たる所以があるのであろう。
これはなかなか読み応えのある作品でオススメだ。
コメント