Book LOG | 東京企画構想学舎の「しかける人たちの企画術」

 

東京企画構想学舎の「しかける人たちの企画術」

東京企画構想学舎の「しかける人たちの企画術」

 

東京企画構想学舎の「しかける人たちの企画術」を読みました。

企画術を身につける際のヒントになる一冊。

企画づくりを重要視している9人のクリエイティブ職人たちの講義から構成されています。

 

以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。

 

 

企画とは世の中を幸せにするタネのようなもの。私たちはそう考えています。

ちょっとしたアイディアが、社会で芽を出し、すくすく育って、花を咲かせる。それによって、たくさんの人たちが楽しんで喜び、幸せになっていく。その出発点にあるのが企画だと思うのです。

 
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吉田正樹

僕の企画の原動力は、一言で言うと「怒り」です。だれかのためにつくるる、というホスピタリティから企画を考える人もいるでしょうが、僕の場合はそうじゃない。まず、「このやろう!」といわんばかりに自分を突きを動かす強いエネルギーを必要とします。
なにか腹が立つことがある。あるいは現状に対して不満があって、これを変えたい、壊したいと思う。そうでなければ、誰かに猛烈に勝ちたいと思う。アイデアはそういう気持ちがあるからこそ生まれるんだと思うんですよ。

 

企画を因数分解で分析する

コンセプト = a ×(x+y+Z)

「笑っていいとも!」=「生タモリ」×(トーク+ゲーム+情報)
「HEY!HEY!HEY!」=「ダウンタウン」×(流行歌+トーク)

 
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後藤繁雄

面白い仕事が簡単に空から降ってくるなんて元々思ってないし、おいしい話なんかそもそも期待していなかったんです。むしろ、おもしろい仕事は自分でつくらないかぎり生まれない、と思っていました。はじめから絶望していたと言えるかもしれません(笑)

 

つまり、「身体化」です。文章にかぎらず、企画も含めてどんな仕事も「身体化した」と言えるところまでもっていかないと、本当の意味では自在に使いこなすのは難しい。そうなってはじめて「自分」を使いこなせるようになる。「自分という自転車」に乗れるようになるんです。

 
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箭内道彦

ひとことで表現して「場がわく」か

シンプルに表現できる企画がいちばんいい企画だと思う。「あ、口がスベっちゃった!」っていう程度なのに、みんなから「おぉ〜」って思われるようなやつ。

 
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堂山昌司

ゴールを描くことが原点

ゴールとは、会議の資料に書くような目的ではなく、もっと直感的なビジョンのこと。人を感動させたいのか、あるいはお金を儲けたいのか。アフリカの貧困層の子どもたちに役立つことをしたいのか、などです。大切なのは、自分はなんのために企画するのだろう、ということを最初に探り、しっかりつかんでおくこと。それが企画を生み出す力の起点になると考えます。

 

自分の将来像もひとつの企画

企画者としての究極の企画は、自分の将来を企画、実行することでしょう。

 
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嶋浩一郎

既成概念にとらわれていたら、そういう発想は出てきません。いちばん最適な解決策を見きわめようと思うなら、ニュートラルに考えることが大前提なんです。

 

世間がなんとなく感じていることを具現化する

ぼくは、企画とは「世の中の暗黙知を言語化したもの」だと思っています。世間がなんとなく感じているけど、まだ意識できていない欲望や思いを言語化あるいは体現したもの。

(中略)

こういう世の中の暗黙知を発見して具現化すれば、新しい文化や市場をつくることができるんです。

 
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片山正行

クライアントとは仕事の発注者、受注者という関係ではありますが、いっしょにものをつくっているわけで、そこの関係はあくまでフィフティー・フィフティー。最適な答えを導きだして、ブランドの価値をさらに高めていく、共犯者という関係が理想です。

 
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小山薫堂

ディレクターがどんな番組にしたがっているかを推測して、投げやすいようにミットを構えてあげる。あるいは、ディレクターが実現したい番組のイメージを聞いて、だったらこんなボールを投げたらいいんじゃないの、とアドバイスする。要するに、やや受け身の仕事なんです。

 

ぼくはうちのスタッフに、企画を考えるときは、「その企画は新しいか、その企画は楽しいか、その企画はだれを幸せにするのか」という3つのことを自問してほしいと、いつも話しているのですが、それは企画のよしあしを推しはかるためだけではありません。企画することの意義をもういちど噛みしめてほしい、という思いもあってのことなんです。

 

 

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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。

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