日本からお土産で買ってきてもらった、あさのあつこの「The MANZAI〈2〉」を読む。
あさのあつこの「The MANZAI〈1〉」の続編。
1巻目も感じたのだけどこの作品は、中学生くらいの子どもに読ませたい作品だ。
まだ善と悪が揺れ動く年代に、確固たる守るべき一線を自分で見つけ出すことをサポートしてくれるような本だ。このようなテーマの本は実に多いのだけれど、この作品では「漫才師を目指す」というストーリーとしてのバックボーンがあることで、深刻な事態に直面しても、その漫才風のやり取りで演出が上手い具合に緩和されているところが良い。
この年頃の友情って、恋愛にも似ている。男女の中にもライバル関係がある。友人に言い過ぎたなあ、と反省し、翌日学校に行くのがおっくうになったり、次の瞬間勝手に仲直りしていたり、とにかく忙しいのだ。そんな空気感に久しぶりに触れた気がする。
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