久坂部羊の「第五番」を読みました。
フジテレビ系水10ドラマ「無痛〜診える眼〜」として、西島秀俊、伊藤淳史、伊藤英明等の出演でドラマ化された「無痛」の続編です。
舞台を海外に移し、新たな強烈キャラの登場が印象的。
白神の復活は、やはり、といった感じ。
以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。
それまで彩美は学校は休んではいけないと思いこんでいた。靴を隠されたり、筆箱に土をいれられたり、友だちに無視されたりしても、我慢して登校していた。そんなとき、「不登校」という言葉を聞いたのだ。目からウロコだった。病気でもないのに、学校を休むのもありなんだと。
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彼らは単純に、その場かぎりの視聴率を上げることしか考えていない。
あいつらのうち、だれか一人でもカポジ肉腫になればいいのに。そうすればもっと真剣になるだろう。菅井はそんなどす黒い想いが胸に渦巻くのを止めることができなかった。
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<まったく理解ができません。がんが見つかっても告知しないのなら、検査をする意味がないじゃないですか。事実を知りたくないなら、はじめから検査を受けなければいいのです>
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ー 我々の治療を信用してください。
これまで何度となく、患者に言ったセリフだ。確信を込めて、余裕たっぷりに。しかし、今、根拠もなしにとても信じられない。いい加減なことを言うな。
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<健康はあくまで手段です。目的ではない。それは金と同じことです。金儲けが目的になってしまうと、人間は金の奴隷に成り下がってしまう。日本語にはたしか、おもしろい言葉があったね。カーロイ、なんと言ったっけ>
<「シュセンド」ですね。「金を守る奴隷」という意味です>
<そう。日本人は健康を大切にするあまり、健康の奴隷になっているのではありませんか>
<健康を守る奴隷、「シュケンド」ですか>
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たしかに、オーストラリアには人間ドックやメタボリック症候群の健診はない。いやヨーロッパでもアメリカでも、政府がそんなことを主導している国はない。
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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。
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