Book LOG | 三島由紀夫の「命売ります」

 

三島由紀夫の「命売ります」

 

三島由紀夫の「命売ります」を読みました。

悪い夢でも見ているようなストーリー展開。

狙って書けるような内容ではないようなきがする。

途中、何回か混乱しました(笑

 

以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。

 

 

「あなた、まだ若い。今日のことみんな忘れる。よろしいね。今日あったこと、ここの場所、今日会った人みんな忘れる。よろしいね。忘れれば、それであなた、いい思い出ができる。この言葉、あなたの人生へのはなむけだ。いいですね」

 
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「考えてみると、俺が死体をまともに見たのははじめてだ。おやじやおふくろの死体は、こんな風にまともに見たわけじゃない。死体って、何だか落ちてこわれたウイスキーの瓶みたいじゃないか。こわれれば、中身が流れ出すのは当たり前だ」

 
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いつまでも羽仁男さんに生きていてほしいという気持ちがするんだけど、おふくろも内心きっとそう思っているにちがいないけど…でも、おふくろはますますも羽仁男さんを好きになってるから、きっと近いうちに君を殺すよ。

 
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人生が無意味だ、というのはたやすいが、無意味を生きるにはずいぶん強力なエネルギーが要るものだ、と羽仁男はあらためて感心した。

 
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無意味はヒッピーたちの考えるような形で人間を犯して来るのでは決してない。それは絶対に、新聞の活字がゴキブリの行列になってしまう、ああいう形でくるのだ。
道と思って平気で歩いていると、それが三十六段のビルの屋上の欄干だったりすると。

 
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いいか、玲子。僕は人の命を買う人間、しかもそれを自分のために使おうという人間ほど、不幸な人間はないと思っている。それは人生のどん底で、僕のお客はみんな可哀相な奴だった。そういう奴だから、僕も喜んで飼われてやったんだ。君みたいに、三十歳の子供で、今夜処女を失って、検討外れの空想で人生に絶望して、その実、人間のほんとうのドンづまりに来ていない女なんかに、僕の命を買う資格はないんだ

 

 

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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。

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