森絵都の「いつかパラソルの下で」

森絵都の「いつかパラソルの下で」 (角川文庫)を読む。

以下ネタバレ注意=ストーリー分析

厳格な父の元で育った主人公、野々25歳女性。

・恋人の達郎と野々の不思議な性生活の描写。
・父の一周忌の打ち合わせで実家に帰る。兄、妹、母登場。
 →背景/プロットの輪郭が見える。
・父の死後おかしな母(伏線1)
・母と野々、故父の元部下の女性と出会う。
 →厳格な父の浮気の可能性が浮上(しかしこれは結果的にデマ)
・兄妹に相談。白黒付ける為に故父の会社に電話。
・電話越しには本当の元愛人が出現
 →その後会って真相を聞かされる。
 →「暗い血」と言うキーワード
・達郎と野々の関係。故父のせいで不感症が浮き彫りに(伏線2)
・変わろうと思い始める妹
・父の暗い血を知るために、兄妹で同郷の親戚に会いに。
 →故父の父の伝説(1000人切り&死の理由)を聞かされる。
 (後ほど発覚、これも実はデマ)
・更に真相を知る為に、故父のふるさとの佐渡に兄妹で旅することを決意。
・同じ時期、店を実質首になる。
・そして、恋人の達郎から別れ話を切り出される。(山場)
 →野々はこれを故父の貞操観念のせいと言う。
・3人で佐渡へ。
 →故父の親戚に会う。
 →連れ回される。山にも登る(伏線3)
・父の伝説はデタラメだと知る。
・娘と仲良くなる。自分を見つめ直すきっかけとなる。
・兄妹打ち解けることができる。
 →みんな故父を理由にしてきた事に気がつく。
・東京に戻る。達郎にセックスのコンプレックスを打ち明ける。
・達郎も自分の複雑な家庭環境をはじめて明かす。仲直り。
・故父の元愛人から手紙が届く。
 →母が元気が無かった本当の理由が明確になる。
・1周忌、兄は結婚前提の恋人、お腹に子供。
・達郎もそこに参加する。母も少し元気になった模様。

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