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白石一文の「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」(下)

 

白石一文の「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」(下)を読みました。

 

以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。

 

 

思惟する ー 考えるということはあくまでも設定された目的を完遂するための一手段である。僕たちは「思惟する」という作業を通じて到達すべきなんらかの心理を求めるし、思惟すること自体が、新たな行動を選択するための事前準備でもある。僕たちは、心理それ自体か、心理に基づく行動という終着駅に向かって思惟という汽車で走る。そうやって心理に辿り着いたあかつきには、その駅で新たな目的地を求めてさらに走り出すか、または汽車を降りて、突き止めた究極の心理を味わい、それに基づいて「行為」しなくてはならない。

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WHOなどによると、現在、世界中で栄養失調に苦しむ子供の数は約1億7800万人。日本の総人口と韓国の総人口をちょうど足したくらいの子供たちが、いま、この瞬間も飢えているんです。
中でも二千万人の子供たちは餓死寸前で、実施、この地球では毎年、5歳以下の子供たち350万人が栄養失調でいのちを落としている。
(中略)
「一話で82万5千ドル。日本円で換算するとと8800万円になります」
「たった30分の出演料が?」
(中略)
つまり、チャーリーのたった30分の出演料だけで2410人の子供が餓死せずに一年間生き延びられるってことです。

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日本政府の現在の総予算は一般会計と特別会計を合計して年間で210兆円程度ですから、1300億円の出費なんてその1615分の1以下、つまり0.06パーセント程度ってことです。これは海上自衛隊のイージス艦一隻の金額です。日本政府単独でたって毎年1300億円くらいの金はなんとでもなる。だけど、実際には日本政府はその0.06パーセントの支出すらせずに毎年世界中で350万人の子供たちが餓死していくのを黙って見過ごしているわけです。

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川端さん。この世界なんて一瞬で変えられるんですよ。何も難しく考えることなどありません。明治維新や終戦後の我が国を見てください。世界は音を立てて変貌しました。戦争や技術確信が世界を変えたのですか?そうではありません。この世界を変えたのは政治界であり法律なのです。政治によって法を定め、それを警察力と軍事力いんよって定着させる。それが政治です。国家という真っ白な紙に法という定めを記す鉛筆画我々政治家であり、その紙を国民一人一人の額に貼り付けるための糊が政治権力なのです。

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日本でも経験したごとく住宅バブルはいつの時代にも起こり得るものだが、今回のアメリカのバブルには「金融工学」という名のマッドサイエンスが用いられた。無価値な証券類はこのサイエンスによって細菌からウィルスへと生まれ変わり、世界中にばら蒔かれたのだ。アメリカは自分たちのやっている詐欺行為が露見し、国家そのものの信用が失われることを恐れて軍事行動を世界中で繰り返してきた。拳の力を見せつけることで国内外の人々の目をごまかすか、または脅迫し続けてきたのだ。
新村の指摘するように、いずれ破綻するアメリカ経済を救うにはほとんど無制限のドル供給、つまり巨額の財政支出が求められる。しかし現在のアメリカの政府にそれは困難だろう。所得格差をこれまでに拡大させてきたスーパーリッチたちは、当分は相応の政治力を発揮できるからだ。結果的にブッシュもブッシュ以降の大統領も限定的な救済策しか採用できない。そうやってバグダッドのアメリカ軍同様に、アメリカは徐々に弱体化していくことになる。そして、決して遠くないある日、世界中の国々がドルを一斉に売り始めるのだ。基軸通貨はこの瞬間に消滅し、世界は混乱を経て新しい秩序の構築へと向かい始める。

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ヨシダがお前より恵まれているように見えるのは、ただ、お前がヨシダではないからだよ。世の中なんて全部そうだ。どんなに幸福そうに見える人間でも、そいつが本当に幸福かどうかなんて俺たちには永遠に分からないんだ。他人のことを幸福だと思うのは「あなたは客観的な事実として幸福なのですから、そのことに納得し、決して不平不満を述べないようにしてください」と押し付けているのと同じだ。その本人の幸福とは何一つ関わりなんてないんだよ。貧乏人には貧乏人の幸福があるし、金持ちには金持ちの不幸がある。同じように貧乏人にしか手に入れられない幸福もあれば、カネしか買えない幸福もある。要するにそれだけの話だ。

 

 

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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。

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» 長澤宏樹の「思いが伝わる!心を動かす! 「アイデアをカタチにする技術」

 


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白石一文の「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」(上)

 

白石一文の「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」(上)を読みました。

 

以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。

 

 

企業が大規模な人員整理によって多数の従業員をクビにして社会に放り捨てる。すると証券市場は大リストラを歓迎して、その企業の株価を持ち上げる。企業は業績を回復させ、株主配当は増え、株価の上昇で株主たちの財産はふくらむ。一方、解雇された社員たちは短期間、失業保険を受け取ったのちは生活水準の大幅な切り下げを余儀なくされる。そうやって富めるものはますます富み、貧しいものはますます貧しくなっていく。株主と従業員、この立場の違いによって生まれる格差がこれほど明瞭で不可逆的になってくると、社会の二分化、階層化は避けられなくなっていく。

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彼女は我が身を鞭打つことで僕からの冷ややかな視線を封じ、ユキヒコの死を丸ごと彼女だけのものにしようと測り、ちゃんと成功した。女のずるさの前で僕たち男はいつだって完璧に無力なのだ。

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総額百二十五兆ドルに達する世界の「富」の約85パーセントを、世界の成人人口の2パーセントが保有している。アメリカの富の40パーセントは1パーセントのアメリカ人が保有し、日本でも1パーセントの日本人が富の25%を哺乳している。中国などはたった5パーセントの特権階級が95パーセントの富を保有しているといわれている。

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5年もやっているとさしたる興奮も喜びもない。物事の価値というのは詰まるところ希少性に依拠しているだけなのだろう。どんな輝きも日常化された瞬間に、それは輝きではなくなる。

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まず最初に自分が行ってきたことを丸ごと認めてあげてください。理由や根拠を求めずに崖から飛び降りるような大胆な気持ちで、自分のこれまでの人生をとにかく肯定するんです。実際、周囲の人間からすればカワバタさんはとても恵まれた人生を送ってきた方なんですから、それほど難しいことではないはずですよ。

 

 

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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。

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浜口隆則と村尾隆介の「だれかに話したくなる小さな会社」

 
浜口隆則と村尾隆介の「だれかに話したくなる小さな会社」を読みました。

 

以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。

 

 

会社自体が価値を持つ時代

「ブランドを目指す」と一度決めたら、「会社全体の価値を上げる」という仕事を、経営者は徹底していく必要があります。ブランド会社には、会社全体に「価値」があります。価値があるからこそ、ファンがいるのです。

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たとえば、コカ・コーラというブランドの空気は、その貸借対照表に、なんと約7兆円という額で計上されています。小さな会社のブランド価値も、同じように無形資産として評価されるときが、もうすぐくるかもしれません。そこまでいかなくとも、小さな会社も「会社自体に価値があること」が問われる時代になってきています。

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ブランディングとは、今現在「外向きになっている会社の矢印」を、一つずつ内向きにして行く作業です。そのブランドづくりが進むにつれ、会社には引力のようなものが備わっていきます。すべてが向こうから集まってくるような引力を手にいれれば、会社の経営は、とてもラクで、楽しいものになってきます。

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専門家宣言をしよう

ブランドを構築するには近道があります。
それは「新しいカテゴリーをつくる」という方法です。

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現代人である私たちが1日に接する情報量は、「江戸時代に生きた人が一生に得る情報量と同じ」という話がありますが、そんな情報社会において、私たちがつくったネーミングを「お客様の頭に残す」という作業は、決して簡単なことではありません。「好きだから」「耳当たりが良いから」で、オシャレなカタカナの名前をつけるのではなく、そこには受け手の心理を考え抜いた配慮が必要です。

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ロゴのアイデア

残念なニュースです。記憶の研究(エビングハウスの忘却曲線)で、人は24時間以内に覚えたことの約8割を忘れることがわかりました。これは、私たちが、どんなに良いホームページをつくっても、パンフレットをつくっても、それは24時間以内に8割が忘れられてしまうということです。

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ザ・リッツ・カールトン・ホテルのクレド

We Are Ladies and Gentlemen serving Ladies and Gentlemen.
「紳士淑女におもてなしするわれわれもまた紳士淑女です」

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「10%しか伝わってない」のなら、一つのことをキチンと伝え、理解してもらうために、同じことを「最低10回は伝えないといけない」ということになります。

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利益を上げることから逃げ、安易な値下げを繰り返すようなビジネスを行なってしまうと、永遠に「ビジネスの力」が身につきません。また、そこで働くスタッフにも値下げ体質が蔓延してしまい、スキルが高いビジネスパーソンを育てることができなくなります。

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「子供は、公園のどこで遊ぶのか?」という研究でわかったことがあります。それは、子供はジャングルジムで遊びたいから、もしくは砂場で遊びたいから、そこへ行くのではないということです。子供は、公園の中で遊ぶ「いちばん楽しそうなグループ」を探してその話に加わる傾向にあるのです。

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経営の三輪車

一つ目は、「売り物をつくる力」です。商品開発力です。
これは会社として、商品やサービスを作る力、もしくは価値ある商品・サービスを選んだり、仕入れたいるる力です。

二つ目は、「売り物を売る力」です。商品・サービスを販売する営業力や、市場に伝えて行くための伝達力、コミュニケーション力が、この中に含まれます。

三つ目の力は、「管理する力」です。会社組織には、人材・在庫・金銭関連など、管理すべきものが幾つもありますが、それらをマネジメントする力が、この管理力です。

この三つの力が、会社にバランス良く備わって、初めて経営は上手くいきます。

 

 

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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。

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浜口隆則と村尾隆介の「だれかに話したくなる小さな会社」
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アロハブランディングの制作実績を追加しました。

エイ出版の「ホノルル本 2018」の一部ライティングを担当しました。

 

ホノルル本2018 アロハブランディング

 

» Link: アロハブランディング制作実績

 

一部デジタルでの立ち読みができます。興味ある方はご覧ください。

» Link: エイ出版 ホノルル本 2018

 

» CONTACT | コンタクト

 

 

北康利の「福沢諭吉 国を支えて国を頼らず」(下)

 

北康利の「福沢諭吉 国を支えて国を頼らず」(上)に続き、 「福沢諭吉 国を支えて国を頼らず」(下)を読みました。

まさに、「一樹一獲は穀なり。一樹十獲は木なり。一樹百獲は人なり」

 

以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。

 

 

明治11年(1878年)12月、第一回東京府会議員選挙が行われた。当時は選挙権も被選挙権も、年齢と納税額で決められている。この時、諭吉は府下最高得票で選出された。

 
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最初に打診したのが徳川宗家(将軍家)であった。窓口はあの勝海舟である。自尊心の強い諭吉にとって、相当屈辱的なことだったに違いない。しかしそこはぐっと堪えて窮状を訴えた。

 
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明治13年(1880年)、ついに諭吉は廃塾を決意する。
(これからはどこかに隠棲して、悠々自適の生活を送ることにしよう)

 
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身分制を蛇蝎の如くに嫌う彼は、子供たちの間にも上下関係を持ち込ませなかった。上の者が命令口調で目下に接することはなく、しごく平等な関係にした。兄や姉が弟妹の名を呼ぶ時もけっして呼び捨てにはせず、「捨さん」「おさとさん」といった風。

 
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明治14年の政変

心許していたただけに、裏切られたと知った時の怒りは凄まじかった。自分の門下から権力の亡者が出てしまったという情けなさもあって、「心外」だとか「残念」だとかいう生易しい言葉では表現できない感情が胸の中で煮えたぎった。

 
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余談になるが、そもそも諭吉は筆まめで、生涯に1万通を越す手紙を書いたと言われている。

 
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井上(角五郎)の努力から40年ほどが経った1920年頃から、朝鮮では自国の言葉のことを、誇りを持って「ハングル」(偉大な文字という意味)と呼ぶようになった。

 
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諭吉は宗教にはあまり関心をしめさなかった。
(宗教の中にはいろいろな宗派があるが、その違いは普通の茶と紅茶の違いぐらいであって、どちらを飲んでも大した違いはない)という、宗教家が聞いたら怒りだすようなことを、例によってわざと述べている。

 
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臨終はいつの場合も、人間の尊厳が集約される瞬間である。
明治34年(1901年)2月3日午後10時50分、生命の砂時計の最後の一粒が流れ落ちると、忙しく働き続けた諭吉の器官はついにその動きを止め、やすらかな永遠の休息へと入った。享受六六。

 

 

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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。

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